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3Dテレビはいかにして、普及するのか?

約20年前、まだ4対3のブラウン管テレビが当たり前だったころ、ワイドテレビなるものがビクターから発売された。僕はそのころ、編集・企画プロダクションを経営していて、ひょんなことから、韓国のS電子から、「ワイドテレビが本当に普及するかどうかを調査してほしい」という依頼を受けた。

市場調査・予測というのは初めての経験だったが、その報告書の結論は、「ワイドテレビは普及する」というものだった(技術レベルの調査からメーカー・識者へのヒアリングまで行った)。地デジの?地?の字もなかった当時、ハイビジョンという言葉には、まるで21世紀を象徴するような未来的な響きがあったが、少なくともメーカーにとっては、将来、テレビがハイビジョンに移行するのは規定路線だったようだ。

とはいえ、DVDもなかった時代、家庭のワイドテレビで楽しめるようなコンテンツはほとんどなかった。そこで、メーカーが行ったのは、4:3の放送を16:9に変形させるナチュラルワイドモードとかオートモードなる画面(変形)モードの搭載だ。放送の映像を歪めて映すテレビなんて、僕は大きなお世話だと思っていたが、当時はそうした表立った批判は少なかった。評論家をきちんとコントロールできるほど、その頃の家電メーカーの力は大きかったし、人々の声を直接聞くことのできるネットのようなメディアがなかったことも大きいだろう。まぁとにかく、結果、ワイドテレビは人々の批判にさらされることなく、ジワジワと普及していった。

当時10社近くあったテレビメーカーが、みんな右ならえをしてワイドテレビを作り始めたのだから、そりゃあ、普及しないほうがおかしい。しかし、それでもテレビというお茶の間に入り込んだ装置とその習慣を丸ごと変えるには、やはり、相当の時間がかかった。しかも、その間に、放送はデジタルハイビジョンへと変わってしまい、テレビもアナログのブラウン管からデジタルの液晶やプラズマへと変遷。大義では、確かにワイドテレビは普及したのかもしれないが、20年前、僕が調査をした頃のワイドテレビが普及したかというと、それは違うだろう。

さて、昔話が長くなってしまったが、今、僕が気になっているのは、3Dテレビだ。果たして、3Dテレビは今後、どう普及していくのだろうか? ワイドテレビ同様、メーカーは雪崩れるように3D対応へと軸足を移し始めているから、今後、3Dテレビが普及するのは間違いない。しかし、ここで問題となるのは、まず、3Dコンテンツが圧倒的に不足している点だ。しかも、メーカーはそれを補うために、2D→3D変換という、これまた大きなお世話的機能を搭載。これでは、まるでワイドテレビのときとと同じではないか。

そして、もう一つの問題は、ここ2〜3年でかなりの家庭がテレビを買い替えているという現状だ。地デジテレビの国内出荷台数(かっこ内は累計)は、地デジがスタートした2003年が45万台、2004年が160万台(205万台)、2005年が313万台(518万台)、2006年が549万台(1067万台)、2007年が808万台(1875万台)、2008年が955万台(2830万台)、2009年が1358万台(4188万台)、そして2010年は予測では2200万台(6388万台)を突破する勢い。日本の世帯数が5000万として、なんと2008〜2010年の3年間で90%の世帯がテレビを地デジ対応に買い替えることになる。

要するに、いくらメーカーが3Dテレビを宣伝しても、ほとんどの世帯ではすでに地デジテレビを導入済みだから、やはり、普及にはかなりの時間がかかるということだ。BCNによると、5月31日〜6月6日の売上データにおける3Dテレビの構成比(台数ベース)は0.9%に過ぎず、仮に、これが年内5%(2200万台の5%だから、110万台)に伸びたとしても、全世帯のわずか2.2%。もちろん、徐々に3Dテレビが増えていくとはいえ、テレビの買い替えサイクルは10年といわれているから、これらの世帯の次のテレビの買い替え時期は、早くても2017年か2018年頃ということになる。

しかし、この予想も「そのまま行けば」という条件付きでしかない。テレビは来年の夏以降、冬の時代に突入し、出荷台数は2007年レベルまで落ち込む可能性がある。しかも、多くは2台め需要だろうから、3Dテレビが今と同じ話題性を持ち続けられるかは、はなはだ疑問。先のBCNも、3Dテレビが普及するためは「コストダウン」「十分なコンテンツ量の確保」「子供の視聴など健康面での問題」「メガネを掛けることのわずらわしさ」といった問題があるとし、なんと「裸眼3Dテレビの登場が本格普及の条件」とまで言及している。

確かに、ソニーや東芝が裸眼3Dテレビの開発に着手しているというのは本当で、ソニーに至っては、8月26日のブラビアの発表会で「恐らく最終的には裸眼に変わっていくだろう」とまで踏み込んだ発言をしている。メガネ方式の3Dテレビを販売していながら、ここまで言っちゃっていいの? と思うが、メーカーも3Dについては今後どうなるかわからないというのが正直なところだろう。

しかし、そうなると、結局、バカを見るのはユーザーだ。今、3Dテレビを大枚はたいて買ったとしても、当面は楽しむコンテンツがない。そして、ようやくコンテンツがそろい始めたと思ったら、今度は裸眼3Dテレビの話題がチラホラ、なんてことになりかねない。世間は3Dテレビ元年と言っているが、実はまだ何も始まっていない。今はまだ、実験期間と肝に命じるべきである。

ワイヤレスオーディオスピーカーが来た! その3。

ZiiSound D5のモニター(正確にはクリエイティブメディア社 「Pure Wireless スピーカー "ZiiSound D5" モニターキャンペーン!」)に当選したという記事の第3回め(これで最後です)。

ZiiSound D5が我が家に届いてから10日ほどたったが、実は、その数日後にやって来たのが、今をときめくiPadである。僕はWiFiモデル(64GB)を購入したのだが、こいつは基本的にはリビング用として購入。音楽を聴きながら、Safariでネットサーフィンしたり、電子書籍を読んだりという使い方を想定していた。ところが、意外に楽しいのが、ネット経由でFMラジオが聴けるアプリ「rajiko.jp」だ。

←iPad WiFiモデルでも使えるradiko.jp

「rajiko.jp」はバージョンアップで、iPad WiFiモデルでも聴けるようになった。しかも、バックグラウンド再生をしながら、ほかのアプリを利用することができる。で、ここで大活躍するのが、ZiiSound D5だ。つまり、rajiko.jpでZiiSound D5はラジオにもなるというわけ。iPadのスピーカーはけっこう音がいいと言われるが、それは、あくまでもサイズの割にはいいというレベル。それに音はモノラルだ。ところが、それをBluetoothでZiiSound D5に飛ばしてしまえば、ステレオで、かつ、段違いにいいサウンドが楽しめる。iPadはキーボードがないため、寝ても座っても立っても使えるオールマイティ機。自分の好きな姿勢でネットサーフィンしつつZiiSound D5で快適に音楽が楽しめるというのは、とても贅沢な楽しみ方だ。

実は、この記事もiPadで書いているのだが、この場合、キーボードもBluetooth接続だ。iPadとZiiSound D5、Apple Bluetooth Keyboardのすべてがワイヤレス。iPhoneの場合、バッテリーの消費が気になるため、常にワイヤレスで音を飛ばすというのはちょっと気が引けるが、iPadは驚くほどバッテリーのもちがいいので、ZiiSound D5との相性はばっちり。電力とサイズの問題で、ZiiSound D5で充電できないという点は残念だが、音楽好きのiPadユーザーは一度、ZiiSound D5を検討してみてもいいだろう。

←薄型テレビの音声出力にも使える

そして、もう一つの使い方は、薄型テレビとの接続だ。ZiiSound D5にはAUX IN(アナログの外部音声入力端子)があり、薄型テレビの音声出力をZiiSound D5につなぐのもおすすめだ。ご存知の人もいると思うが、薄型テレビはその薄さゆえ、スピーカーの容量を稼げず、音を本当に悪い。ニュースではアナウンサーの声が聞き取りづらい、ドラマではセリフとバックの音が分離しないなど、とにかくストレスがたまる。しかし、そんな薄型テレビの音も、ZiiSound D5を通して聴くと、びっくりするほどリアルで聴きやすい音になる。本当は、光デジタル音声入力にも対応しているといいのだが、まぁそれは次のモデルに期待しよう。

ワイヤレスオーディオスピーカーが来た! その2。

 
前回ZiiSound D5のモニター(正確にはクリエイティブメディア社 「Pure Wireless スピーカー "ZiiSound D5" モニターキャンペーン!」)に当選したという記事を書いたが、今回はその2回目。実は、僕は過去に他社のBluetoothスピーカーとBluetoothヘッドホンを使ったことがあるのだが、これがどちらもひどいものだった。3〜4年前の製品で、こなれていないということもあったのかもしれないが、どちらもノイズと音切れがひどかった。そして、今回、ZiiSound D5を使う際も一番気になったのは、この2点だ。

結論からいうと、昔のBluetoothスピーカーのように、ホワイトノイズのようなものが音楽に乗るということはなかった。しかし、音切れについては、ごくまれに起こることがあった。取扱説明書によると、「2.4GHzの周波数スペクトル内で作動するデバイス(例:2.4GHzで作動するコードレス電話、電子レンジオーブン、またはWLAN機器 - IEEE802.11b/g/n)は、電波障害やパチパチという音が発生する場合があります。」とのことで、たぶん、うちでは無線LANが怪しい。とはいえ、これも常にというわけではないし、頻繁というわけでもないので、実際には気になるというほどではない。

で、肝心の音質だが、個人的には十分満足。これまでは、MacBook Proの中の音楽をどうしようかと思っていたが、これでようやくきちんと音楽が聴ける環境になったという感じ。それまではパソコン内蔵のスピーカーで音楽を聴くなんて気はまったく起きなかったのだが、ZiiSound D5が来てからは自然と本機で音楽を聴くようになっている。ボリュームを上げて音が割れることもないし、パソコンのファンノイズで音楽がじゃまされることもない。とにかく、快適に音楽が楽しめるのだ。

前回、ZiiSound D5のサイズは幅42.5cm×高さ11cm×奥行き9cmと書いたが、早い話、本機はそのほとんどがスピーカー(正確には、エンクロージャ)で、背面のダクトもなかなかのサイズ。そのせいか、サイズの割に低音もしっかり鳴らすし、ボーカルも明瞭。もちろん、もっと音の広がりが欲しいとか、音の明瞭さがほしいとか、要望もないわけではないが、リビング用オーディオとしては十分だ(音が軽くすぎず、こもりもせず、変な味付けがない)。
←ダクトはご覧のとおり

おもしろいのは、本体上部にあるボリュームで、これがなんとタッチ式。この部分を指で前後にスライドさせることで音量が変えられるという趣向で、2列に並ぶブルーのLEDが指タッチに連動して、10段階で変化する(4段階を超えて再生することはまずない)。また、iPodやiPhoneにBT-D5を付けた場合は、デバイス側での音量調整も可能で、本体側とデバイス側を合わせれば、かなり細かく音量を調整できる。
←タッチ式のボリュームパネル

また、本体手前にはCONNECTボタンがあり、もちろん、こちらもタッチ式。ちなみに、このCONNECTボタンは接続するデバイスを切り換えるもので、音源をパソコンからiPod、iPhoneなどと簡単に切り換えられる。我が家のように、Macbook Pro、iPhone(2台)、iPadと複数デバイスがある環境ではこれも必須の機能といえそうだ。

タッチ式パネルはタッチしたのかどうかがわかりにくく、決して使いやすいとはいえないが、半面、駆動部分がないため、故障には強いはず。ZiiSound D5は背面に電源スイッチ(ほかはAUX入力、AC電源入力)があるだけで、壊れる部分はそれ以外ない。また、電源スイッチも長期で使用しないとき以外は、電源を落とす必要がない。長く使い続けると、ZiiSound D5のメンテナンスフリーな部分もかなりのアドバンテージになるかもしれない。

以上が第2回め。次の第3回めでは、ZiiSound D5の快適な使い方と意外な使い方をご報告しよう。

ワイヤレスオーディオスピーカーが来た! その1。


CDシングルが売れていないという。ざっくり10年前の10分の1。3000枚売れれば、オリコンのCDシングルチャート30位に入れるというのは、何ともさみしいかぎり。もちろん、最大の原因は音楽配信だ。iTunesやケータイの着うたフルで手軽に音楽が手に入るようになり、わざわざCDシングルを買う必要がなくなったからだが、問題はそうやってダウンロードした音楽を家でどうやって楽しむのか? ということだ。

iTunesで購入した曲は、僕の場合、すべてMacBook Proに保存されている。でも、そのMacBook Proで聴く音はとてもほめられてものではない。かといって、場所を移動することの多いノートパソコンに外部スピーカーを付けたり、USBオーディオを付けたりするのも不便極まりない。いっときは、iPod対応オーディオ(iPodドック付きのアンプ内蔵スピーカー)を本気で検討していたのだが、これだと、今度はパソコン(iTunes)の音をそのスピーカーで聴くことができない。

で、そんなとき見つけたのが、クリエイティブメディアのZiiSound D5だ。こいつは、Bluetoothに対応しており、パソコン、ケータイ、iPod touch、iPhone、iPadなどなど、さまざまなBluetooth対応デバイスとワイヤレスで接続し、音が出せる。「いいなぁ〜、でも音質や使い勝手はどうかなぁ〜?」と思っていた矢先、クリエイティブメディアが本機のモニターキャンペーンを開始(正確には、クリエイティブメディア社 「Pure Wireless スピーカー "ZiiSound D5" モニターキャンペーン!」)。見事、当選したので、早速、本機のレポートをしてみたい。

ちなみに、上の写真だけ見ると、本体上部にiPodドックが付いている単なるiPodオーディオのように見えるが、この上部接続部はEZ-Chargeベイといって、付属のBluetoothアダプター、BT-D5を取り付けたiPodやiPhoneをセットするためのもの。つまり、本体のEZ-Chargeベイに載っけた状態でも、取り外した状態でも使えるというわけだ(下の写真参照)。


「そもそもiPod touchやiPhone、iPadにはBluetoothが内蔵されているから、BT-D5ってなんのためにあるの?」と思った人はするどい。確かに、ZiiSound D5と各デバイスをペアリングさせれば、音楽を楽しむことはできる。しかし、BT-D5は独自のapt-Xオーディオコーデックに対応しているため(ZiiSound D5側も対応)、より高音質・高パフォーマンスの音楽が楽しめるほか、充電機能も装備。なんと、BT-D5を取り付けたiPodやiPhoneをEZ-Chargeベイにセットしておくと、充電までできてしまうのだ(ただし、iPadは非対応)。また、BT-D5はZiiSound D5とペアリング済みなので、セットしてすぐ使えるのもメリットだ。

ZiiSound D5の概要はざっとこんな感じだが、自宅に届いた商品は、個人的にはとってもいいサイズに思えた。幅はフルコンポサイズに近い42.5cmで、高さ11cm、奥行き9cm。オーディオコンポやAVデッキの上に置いてもいいが、シンプルで高級感のあるデザインなので、リビングのちょっとした棚や書斎のデスク回りにおいても悪くない。音楽はワイヤレスで飛んでくるから、電源以外の余計な配線がいらないというのも、実は本機の大きな魅力といっていいかもしれない。

というわけで、次回は、気になるZiiSound D5の使い勝手と音質に迫ってみることにしよう。

42Z8000あれこれ(4)

前回までで、 42Z8000の録画環境が整ったことになるが、我が家ではそれ以外にもいろいろな機器が42Z8000につながっている。
順に挙げていくと、
 HDMI 1=パナソニック DMR-XW50(DVDレコーダー)
 HDMI 2=ソニー PlayStation 3(ゲーム機)
 HDMI 3=サンヨー DMX-HD2000(HDムービー)
 ビデオ 1=ニンテンドー Wii(ゲーム機)
 i.LINK 1=IOデータ HDR-HV160R(REC-POT)
という具合。もし、将来、BDバルディアでも買おうものなら、HDMI 4も埋まり、もはやつなぐ端子はアナログ端子以外ないという状態になってしまう。

これだけいろいろな機器がつながっていると、リモコンがゴロゴロして大変じゃないかと思う人もいるだろうが、42Z8000を導入して非常に感心しているのが、HDMI CECによる機器のコントロールだ。極端にいうと、HDMI 1〜3については42Z8000のリモコンだけで操作ができる。また、i.LINKはそもそもそういうことが考えられているので、やはり42Z8000のリモコンで操作が可能。

例えば、42Z8000もDMR-XW50も電源オフの状態で、42Z8000のリモコンでテレビの電源をON。続けて、リモコンのレグザリンクボタンでDMR-XW50を選択すれば、自動的にDMR-XW50の電源がONになり、42Z8000のリモコンの十字キーでメニューの操作ができるようになる。これはPS3も同様。また、DMX-HD2000の場合は、DMX-HD2000のドッキングステーションの接続ボタンを押すという一手間がかかるが、やはり、42Z8000のリモコンで再生操作が行える(青ボタンがMENUボタンに相当する)。

もちろん、すべての操作ができるようになるわけではないが、最低限、再生/一時停止/早送りなどは可能だから、日常的には42Z8000のリモコンだけでOK。あとは、音回りを何とかしたいところだが、予算ができたら、ボーズの2.1chホームシアターシステム「CineMate  Seriesdigital home theater speaker systems」あたりを検討してみたい。こいつは、42Z8000の光デジタル出力端子をインターフェースモジュールにつなぐだけの簡単接続。これだけで、42Z8000に入力されたすべての音声がCineMateから出るという便利なオーディオ機器だ。

42Z8000あれこれ(3)

 前回、42Z8000用にアイ・オー・データのHDPS-U500を買ったという話を書いたが、AVCRECのような長時間録画モードのない 42Z8000はTS録画が基本となるため、最大記録時間は500GBでせいぜい50時間。1日3時間録画するとして、2週間持つか持たないかといったと ころ。これでは、さすがに心許ない。

と いうわけで、早速、追加購入したのが、同じくアイ・オー・データのLAN HDD、HVL1-G1.0T(1TB)だ。42Z8000は直接、LAN HDDに録画することもできるのだが、LAN HDDの場合、ダブル録画はできず、「今すぐニュース」も使えないという制限がある。そのため、HVL1-G1.0Tの役割はもっばらUSB HDDで録画した番組のダビング/ムーブ先ということになる。

それなら、最初から1.5TBとか2TBといった大容量のUSB HDDを買えばいいじゃないかという話もあるが、HVL1-G1.0TはDLNA&DTCP-IP対応のLAN HDDなので、USB HDDからダビングした番組を他のDTCP-IP対応DLNAクライアントで、ネットワーク経由で視聴できるというメリットがある。USB HDDの場合、録画した番組を再生できるのは、それを録画したレグザのみなのだが、DLNA&DTCP-IP対応のLAN HDDなら、その制限を飛び越えることができるというわけだ。

ちなみに、DTCP-IP対応DLNAクライアントというと、例えば、 PS3やDTCP-IP対応のネットワークメディアプレーヤー、デジオンのDiXiM Digital TV(HVL1シリーズのユーザーには無償提供される)をインストールしたパソコンなどが該当。あとは、ソニーのブラビアなんかも対応しているようだ。 もっとも、こうした機能は今すぐ必要になるものではないが、将来的に再生が可能という保険をかけておけるのは非常に重要だと思う。

ただ し、一つ気をつけておきたいのは、HVL1-G1.0Tをレグザとネットワーク接続した場合、1台のHVL1-G1.0Tが通常のLAN HDDとDTCP-IP対応DLNAサーバーの2台として認識されてしまう点。そして、前者に対してできるのは番組のムーブのみ(しかも、再生できるのは 録画元にであるレグザ)、後者に対してできるのはダビングのみ、と動作が異なるのでややこしい。つまり、ネットワーク経由で他の機器でも再生をしたいなら、DTCP-IP対応DLNAサーバー部にダビングするしか手はないということになる。

まぁ、これはこれで困らないのだが、問題なのは、万が一、本当にいつまでも残しておきたい番組が出てきた場合だ。これを実現するには、番組データをBDやDVDに焼く、もしくは、新しいLAN HDDへのムーブを繰り返すということになるが、前者については、東芝のヴァルディアならと、HVL1-G1.0T→(ムーブ)→ヴァルディア→(ムーブ)→DVDという流れで、DVDへのダビングが可能(BDへのダビングはBD対応ヴァルディア待ちになるだろう)。後者については、HVL1-G1.0T→(ムーブ)→DTCP-IP対応LAN HDDでより大容量のHDDに移すことができるが、問題はこのままでは再生機が元の42Z8000に限られ、元の42Z8000が壊れたらどうしようもなくなってしまう。

これを避けるには、同一HDD内でDTCP-IP対応DLNAサーバー部にダビングするしかないが、ダビングの指示を送れるのは42Z8000のみだから、常に42Z8000が壊れることを前提にダビングを済ませておくしかない。また、ダビング10の規格上、こうしたダビングした映像データは終着点となり、そこから取り出すことは不可能。つまり、この時点でその映像データのバックアップは不可能ということになる。

ちょっと長くなったが、こう考えると、将来的には、やはりBDに焼くのが大事なデータを残す最善の策ということになる。たぶん、地デジを見ている範囲でそれほどの番組が出現するとは思えないが、保険という意味では、将来、BDヴァルディアの購入は必須ということになりそうだ。

42Z8000あれこれ(2)

42Z8000を購入して、保護パネルを取り付け、次に用意したのは外付けハードディスクだ。42Z8000の持つ潜在能力を引き出すには、HDDは必須。

42Z8000 の場合、USB HDDに加え、LAN HDDも接続可能。特に、2番組同時録画や今すぐニュース(指定したニュース番組の最新のものだけを上書き録画する機能で、いつでもニュースを再生でき る)を利用するには、LAN HDDではなく、USB HDDが必要となる。

ただ、一口にUSB HDDといっても、量販店には山のようにたくさんの製品があって困ってしまうが、僕が選んだのはアイ・オー・データの2.5型ポータブルHDDの HDPS-U500(500Gバイト)だ。レグザのカタログを見ると、USBバスパワーで動作する東芝製のレグザ専用HDDが載っているが、どうやらその 元になっているのが、このHDPS-U500の模様(実際、筐体デザインはまったく同じで、中のHDDは東芝製)。

僕はビックカメラで 9980円で買ってきたのだが、徐に42Z8000につなぐと、案の定、電源ケーブルなしでUSBバスパワーで動作した。もちろん、2番組同時録画も今す ぐニュースも問題ない。ただし、HDPS-U500付属のUSBケーブルは短すぎて、これを使うと、HDDが宙ぶらりんになってしまう。僕はたまたま家に あったUSBケーブルを使ったが、これからHDPS-U500を買う人は要注意だ。

42Z8000あれこれ(1)

 42Z8000が届いて最初に行ったのは、液晶パネルの保護だ。我が家には玄という暴れん坊将軍がいるので、42型という大画面は非常にやばい。実は、以前のプラズマテレビでも、気を許したすきに、お風呂場のカビ取りスプレーを持ち出され、テレビ画面に吹き付けられたことがある(本人は掃除したつもり)。結果、カビ取り剤の強力な酸でパ ネルのコーティングがやられたのはいうまでもない。

そして最近は、居間でオモチャの刀を振り回し始めたから、テレビ画面に傷が付くのは時間の問 題。そんなわけで、テレビの購入に合わせてAmazonでゲットしたのが、上の写真のような「液晶テレビ画面保護パネル」だ。価格は7400円とちと高いが、日々、テレビへの傷におびえながら過ごすよりは精神衛生上いい。

ちなみに、42PLGはプラスチック製でそれなりに映り込みがあるが、もともと42Z8000が光沢パネルなのでそんなに気にはならない。それよりも、この時期、静電気が激しく、保護パネルの表面にはホコリがつきやすいのが気になる。実際、そういう指摘が多いのが、この商品にはパネルの表面を拭くためのクリーニングクロスも付属してくる。テレビって、こんなに大事に扱うものだっけ? と思いながら、最近は、パネルの掃除をするのが日課になっている。

東芝・レグザ42Z8000ゲット。

42Z8000
パナソニックのプラズマテレビ、TH-42PX20を丸6年使ってきた。当時、かなりの大枚をはたいて購入したものだが、今となっては、解像度1024画素×768画素のなんちゃってハイビジョン。そのうえ、HDMI端子は装備していないし、何より消費電力は398Wと恐ろしく電気食いだ、(今の同サイズの液晶の2倍)。

そんなわけで、悩みに悩んで東芝・レグザ42Z8000(春モデル)をゲットした。 まぁ、それでもエコポイント(42V型なら23000ポイント)がなかったら、まだ買い替えなんて考えていなかっただろうが、さらに、背中を押されてしまったのは、秋冬モデル、42Z9000の発売直前ということで、42Z8000が15万円を切るところまで値下がりしていた点。エコポイントを入れると、なんと13万円を切る!

ちなみに、42Z9000は、地デジ3チューナー搭載、USB HDDの4台同時接続、アニメ画質が向上した超解像、映像の遅延を抑えたゲームダイレクトモードなどが特徴だが、いわば42Z8000のマイナーチェンジモデル。アニメ画質にそんなにこだわっておらず、ゲームもしない自分にとっては、Z9000もZ8000も変わりない。

というわけで、42Z8000に落ち着いたわけだが、現在、その42Z8000と格闘中。詳細は、また後日。

New Xacti、DMX-HD1010登場。

ここ1、2ヶ月、DMC-HD1000が妙に値下がりしていると思ったら、ついに新型が出た。型番はDMX-HD1010と、とても控えめ。確かに、デザインはまったく変わっていないし、レンズも焦点距離も同じだから、一般的にはマイナーチェンジといってもいいのかもしれない。

しかし、そのマイナーチェンジは、既存ユーザーにとって、かなり悔しい内容だ。HD1000との違いは多岐に渡るが、家族の記録をきれいに撮って、手軽に楽しみ、保存・管理するという点に絞れば、個人的には以下の3点が悔しい。

(1) 1920×1080での30fps記録が可能になった
1080iのインターレースだったFull-HDモードに加え(こちらも転送レートがアップし、画質が向上)、1080pのFull-SHQモードが追加された。これによって、1920×1080のハイビジョン動画をパソコンでスムーズに再生できるようになった。これはでかい。Macの場合、これまでは「avc1Decoder」というプラグインを入れないと、1080iの動画は再生できなかったのだが、1080pで撮影すれば、何の問題もなくなる。僕は今、仕方なくHD-HRモード(1280×720・60fps)で撮影しているが、これなら、Full-SHQモードが常用できそう。ハイビジョンテレビに1080pを映したときの映像がどうなのかはちょっと気になるけれど。

(2) 日付別振り分け機能が搭載された
実は、HD1000の動画データをUSB HDDに保存する場合、フォルダは、撮影した日付ではなく、USB HDDにコピーした日付フォルダが勝手に作られ、そこに保存されていた。つまり、6/1、6/2、6/3と撮影をして、それを6/5にUSB HDDに保存したとき、従来は6/5のフォルダにまとめてコピーされていたが、それが撮影に日付で振り分けられるようになったというわけ。正直、商品の特徴として威張るようなものではないが、これだけで動画の再生が格段に楽になる。これは、従来のHD1000でも、ファームウエアのアップグレードなどで修正ができそうだし、そうすべき問題だと思う(私の聞いた限り、望みは薄そう)。

(3) BD書き出しに対応した「Nero 8 Essentials for Sanyo」が付属
従来のDVDだけじゃなく、BD-AV、AVCHDへの書き出しにも対応した。付属ソフトでの対応だが、これもかなりでかい。スマートレンダリングできるかどうかはわからないが、最終保存形態をBDにできるのは便利。これについては、既存ユーザーも割安でソフトを購入できるようにするべきだと思う(まぁ、僕はMacなので関係ないが)。

このほか、基本的な画質が向上した、AF性能が向上した、動画でも顔認識するようになった、高速度撮影機能を追加した、フォトビューボタンが付いた(フルオートボタンがなくなった)など、機能・性能面が着実に進歩しているHD1010だが、現在、ヨドバシでは11万8000円(10%ポイント)。一方のHD1000は5万9800円(15%ポイント)。つまり倍以上違うという計算。せめて10万円を切っていれば、HD1010への買い替えも検討できたのだが……。

ところで、Xactiの記録方式に関して、一部では、次はAVCHDになるのでは? という予想もあったが、どうやら、サンヨーとしてはこのH.264フォーマットについては、確固たる思いを持って取り組んでいるようで、今後もAVCHDに乗り替えるようなことはなさそうだ。もちろん、僕はホッとしている。AVCHDにでもなったら、Xactiのよさは全然なくなってしまう。それに、Full-SHQモードでの記録とAVCHDへの書き出しができれば、もはや、将来の再生環境をどうするかなんて心配をする必要もなくなった。

レンズの広角が足りないのは今までどおりだが、HD1010はユーザーの期待を裏切らない形でしっかり進化していると、僕は感じた。AVCHDのビデオカメラに今イチ踏み込めないという人に、NEW Xactiはなかなかいい選択肢ではないかと思う。
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