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ブログとTwitterとFacebook。

昨年後半からすっかりブログが放置され、Twitterの回数も減った。書きたいことがないわけじゃなし、飽きたわけでもない。実は、これにはわけがある。

それは、昨年11月頃から、通勤の行き帰りに2駅歩くというウォーキングを始めていせいだ。このおかげで3キロほど痩せたが、通勤時間は往復で1時間増。これがまんま、ブログやTwitterのための時間に響いている。

僕は電車の中で、iPhoneを使ってブログ用の文章の下書きをすることご多かったのだが、これができなくなった。ただ、最近は便利なもので、毎朝、体重計(WiFi Body Scale)に載れば、僕の体重をつぶやいてくれるし、ウォーキングを始めれば、iPhoneのNIKE+GPSがウォーキングの開始や終了、走行距離などをつぶやいてくれる。

ただ、もう一つ使い方が明確でないのが、今、流行りのFacebookだ。Facebookは、リアルタイム型メディアであるTwitterと、ストック型メディアであるブログの中間にあるイメージなのだが、それをどう生かしていくべきかがよくわからない。

僕はmixiのアカウントも取らず、どちらかというと、面倒臭くて拒絶してきたほうなので、たぶんソーシャル・ネットワークについての理解が薄いのかもしれないし、単純にまだFacebookの友人の数が少なく、そのメリットが見出せていないだけかもしれない。

ちなみに、FacebookではTwitterのつぶやきも、ブログの記事も、Flickrやpicasaの写真も取り込めるので、もしかしたら、ネットワークに散らばっている自分の分身的なコンテンツを一まとめにするのに役立つのかもしれない。

というわけで、自分の中で明確な何かがわかるようになるまで、しばらくFacebookを使ってみよう。


KDDIのauひかりから、NTTのフレッツ光ネクストに乗り換え。

この日曜日、4年間使ってきたKDDIのauひかり(旧ひかりone)から、NTTのフレッツ光ネクストへの乗り換え工事が完了した。申し込んでから工事着手までは10日ほどで、当日もKDDI回線の撤去からNTT回線の敷設までがわずか2時間で終了。日程的にはなかなかスムーズな移行だった。

ただ、工事着手までのやり取りは、相変わらず面倒くさい。ネットですべて済ませられればいいのだが、結局、NTTと@nifty、しかも、@niftyは解約と契約が別窓口なので、合計3ヶ所に電話をする羽目になった(あと、免許証をFAXしたりとか)。また、NTTのクレジットカード引き落としも、別途ネットで申し込まなければならないなど、やることは意外に多い。

僕はプロバイダーはずっと@niftyなので、やることは回線の変更のみ。本来なら、@niftyがワンストップで処理してくれれば楽なのだが、現実には電話番号のナンバーポータビリティとかもあるので、どうも一筋縄ではいかないようだ。要するに、@nifty側でできることと、NTT側でしかできないことがあって、この辺が面倒臭さの原因となっているわけだ。また、理由はよくわからないが、これまでは@niftyが一括で引き落としていた利用料金も、今後は、@niftyはプロバイダー料金を、NTTは回線料金を引き落とすことになるという(回線代金4ヶ月ぶんは無料)。

さて、それはともかく、今回、そうした面倒臭さを知りつつ、あえて光回線を乗り換えたのは、フレッツ・テレビを利用するためだ(我が家一帯は共聴アンテナでアナログ放送を受信しており、来夏には使えなくなる)。ベランダには自分で取り付けた地デジアンテナがあるにはあるが(2階のベランダ→雨どい→1階のリビング→サッシの隙間と配線)、電波状態があまりよくなく、しかも、視聴できるのはリビングのみ。素直に屋根に地デジアンテナを立てる手もあったのだが、これには6〜7万円もかかるし(BS/CS込み)、あと1年半経って東京スカイツリーが完成すれば、受信環境が劇的によくなることがわかっているので、今、お金をかけるのも何だかもったいない(ブースターも不要かもしれない)。

とまぁ、そんなこんなで、東京スカイツリーが完成するまでの1年半をフレッツ・テレビで乗り切るということにして、フレッツ光ネクストへの乗り換えを決めたわけだ。幸い、フレッツ・テレビ新規加入者は6ヶ月間はフレッツ・テレビの月額利用料が無料なので、東京スカイツリーが完成するまでに支払う金額は682.5円×12ヶ月=8190円。もう、面倒臭くなってこのまま行くかもしれないが、とりあえず判断を先送りするという作戦だ。

さて、そのフレッツ・テレビだが、各部屋への配線までを業者に依頼すると、1万5000円近くかかってしまう。そこで今回は、これを自分で行うことにチャレンジした。フレッツ・テレビのサイトをすみずみまで読むと、どうやらフレッツ光ネクストでレンタルされる光ルーターには地デジとBS/CSデジタルの電波を出力する同軸の端子があり、業者はなんとここから壁のアンテナ出力端子に接続するらしい。すると、電波が屋内のケーブルを逆流して、各部屋へ行くらしいのだ。

ただし、話はそう単純ではなくて、きちんと各部屋へ電波を逆流させるには、屋根裏などにある分配器の配線をいじらなくてはならない。例えば、屋外アンテナ(入力A)から4部屋(出力B・C・D・E)に電波が分配されており、光ルーターがリビングにある場合、まず屋外アンテナから分配器の入力Aにつながっているケーブルを外し、その入力Aにリビングから屋根裏に伸びているケーブルを接続。すると、それが分配器で分けられ、各部屋へ行くというわけだ。

もちろん、今回はこれを自分で敢行した。やることはそんなに難しくはないが、屋根裏に入って作業をするのと、どの配線がどの部屋にいっているのかを調べなければ作業ができない点は面倒。特に、屋根雨は真っ暗で暑く、下手をすると、天井を踏み抜く恐れもあるので、細心の注意が必要だ。で、結論からいうと、見事、各部屋での受信に成功。フレッツ・テレビの電波レベルはかなり強く、ブースターを追加設置するも必要なかった。また、分波器を使えば、BS/CSが映ることも確認できた。

以上、ここまでにかかった費用は、フレッツ光の工事費2100円と契約料840円、オプティキャストの施設料金登録料2940円の合計5880円のみ。しかも、フレッツ光ネクストの回線料金は4ヶ月無料、フレッツ・テレビの月額利用料は6ヶ月無料なので、一応、手間がかかったぶんはペイできているはず。そしてなにより、自分で仕組みを理解してやれたというのが、何よりも大きい気がする。

今、なぜ、GALAPAGOSなのか?

9月27日、シャープが電子書籍端末、GALAPAGOSを発表した。といっても、すでに、7月20日に次世代XMDFと対応端末の開発(今回の試作機も公表)、さらには賛同する出版社や新聞社などを明らかにしているから、今回の発表は、正直、目的が微妙だ。実際、端末については、2種類の端末と、その液晶サイズや解像度、OSについて明らかにされただけで、具体的な価格や重量、バッテリーの持続時間などはまったく不明。極端にいえば、ネーミングが決まったというだけの発表会でしかない。

GALAPAGOSというネーミングについても、Twitterやブログでは賛否両論あるようだが、僕はその時点でダメだと思う。発表会での説明によると、GALAPAGOSには「日本ならではのきめ細かなノウハウと技術を融合して、世界で独自の進化を遂げていく」という思いが込められているらしいが、もちろん、それは後付け。ほとんど、言葉の遊びに等しい(自信がないときほど、ネーミングが問題になりがちだ)。

個人的には、ネーミングが話題の中心になった時点ででげんなりしちゃったわけだが、はっきりいって、シャープが何といおうと、GALAPAGOSはガラパゴスなのであり、その意味は「日本向けに独自進化した=世界から取り残された」ということにほかならない。しかし、それでも、シャープがあえてこのネーミングを選択したのはなぜなのか? しかも、ケータイではなく、なぜ電子書籍端末に?

世間では、自虐的ネーミングなんていう人もあるが、ガラパゴスといわれているのはケータイであり、そもそも電子書籍端末においてガラパゴスというフレーズを気にかける必要はまったくない。インパクト狙いでは? という話もあるが、逆ベクトルのリスク(アーリーアダプターの失笑を買うとか)を考えれば、メーカーの製品としてはちょっと解せない(目立ってナンボのお笑い芸人ならともかく)。

と、いろいろ考えてみたのだが、もしかすると、このネーミングは何も変わろうとしない出版社や新聞社、取次などに対する当て付けなのではないか? と思い始めた。当初、シャープの片山社長は、この端末について、「電子書籍は一部に過ぎない」と発言。本来的には、注文した商品をコンビニエンスストアなどの店頭で受け取ったり、コンサートの座席を予約したりする電子商取引まで視野に入れていたはずなのだ。

ところが、今回の発表では、そうした万能端末的な側面はかなり薄れ、世間ではもはや電子書籍端末としてしか認識されていない。確かに、ニュースリリースを読むと、「GALAPAGOSは新しいユーザー体験を提供するクラウドメディア事業であり、その第1弾が電子ブックストアサービス」に過ぎないことが読み取れるが、僕はこの言い回しが精一杯だったのではないかと思っている。

つまり、それほど、出版社や新聞社の抵抗が大きかったのではないか? そもそもシャープにとって、対応するジャンルを電子書籍に絞るメリットはまったくない。それよりも、iPadのような方向性を目指したほうが幅広いユーザーを相手にできる。しかし、それでは電子書籍はGALAPAGOSのごくごく一部に過ぎないことになり、出版社や新聞社は納得しない。そこで、今回のような苦し紛れの船出になったのではないだろうか?
Andoroidがベースなのだから、GALAPAGOSはゲーム機にもなりうるし、音楽端末にだってなる。ハードのパフォーマンスを考えれば、そうした万能端末の方向を狙ったほうが自然だし、世界は広い。進化する端末ゆえ、もちろん、今後、第2弾、第3弾の発表があることを期待したいが、正直、コンテンツ業界ほど、ガラパゴスなところはない。GALAPAGOSの中にいくつのガラパゴス生態系を取り込めるのか? それとも、電子書籍生態系だけで終わるのか? もし、後者だとすると、シャープが手にできる果実は余りにも小さすぎる。

なお、下記サイトも要チェックです。
ガラパゴスは日本語WPの栄光を見るか
GALAPGOSがガラパゴスにもなれない理由

iPadとビューンと出版社。

新聞・雑誌・ニュースを定額で楽しむことができる電子配信サービス「ビューン」が、昨日からスタートした。アクセスが多すぎて、コンテンツがまったく表示されないというトラブルもあったようだが、まぁこの問題はいずれ解決するだろう。

ただ、そのトラブルもあってか、ブログ記事を見ると、けっこう賛否両論。ちなみに、僕は、やっぱり紙のレイアウトをそのままiPadに置き換えるのは無理があるなぁと感じた。確かに、月額450円(iPadの場合)で、31の新聞や雑誌が読める(雑誌によって、読める記事は全部だったり一部だったりする)のは、暇つぶしのコストとしてはあり、かもしれない。でも、これが出版社にとって本当にビジネスになるのか、僕は非常に疑問だ。

ビューンの蓮実社長は「1〜2万人というレベルではない大きなサービスにしたい」とのことだが、仮に10倍の10万人(iPhone+iPadユーザーの合計が300万人として、3.3%)のユーザーが獲得できたとして、総売上は4500万円(450円でざっくり計算した場合。iPhoneは350円なので、実際にはもっと下がる)。で、そこから、Appleが30%(1350万円)を取り、ビューンが10%(450万円)を取ったとすると、残りは2700万円。これを新聞社や出版社がどう按分するかはわからないが、仮にコンテンツごとに等分したら、2700万円÷31=87万円。参加している21社で割ったら、128万円。もし、今後、さらにコンテンツや出版社がが増えていくと、その取り分はどんどん低くなっていく可能性もある。

しかし、いくら出版社の懐が厳しいとはいえ、上記のような計算では、どこも話に乗ってこないだろう。ユーザーが1万人しか獲得できなかったら月のもうけは8万〜12万円くらいにしかならないからだ。では、どうして、これだけの出版社が参加することになったのだろう? 一つ考えられるのは、ソフトバンクとビューンが年間いくらみたいな感じで出版社にお金を払っているというパターンだ。例えば、ユーザー数にかかわらず、コンテンツ提供料として1社あたり年間1000万円払いますということなら、乗ってくる出版社は多いはずだ(コンテンツはおまかせだが、毎月何ページ以上は提供することとか、いろいろ決まりはありそうだ)。もちろん、ソフトバンクは、それによってiPhoneやiPadのパケット上限をしっかり確保できるし、新規ユーザーを呼び込む宣伝材料にもなる。ビューン自体の将来性は疑問だが、ソフトバンクとしては、新たなコンテンツを作り出すことなく、新しいチャネルが手に入るわけだから、そんなに悪い話ではなさそうだ。

問題は出版社だ。もちろん、ビューンによって、これまで獲得できなかった読者を獲得できる可能性もあるが、逆に、本を買っていた読者がビューンで満足する、もしくは、本を買うまでもないと切り捨てる可能性だってある。個人的には後者の可能性が高いと思う。iPhoneやiPadを使おうという人はそれなりにアンテナをはっている人なので、ビューンによって読者の新規獲得ができるというのは幻想じゃないかな、と思う。今の雑誌は、たとえ300円や400円でも、読者はそれを買おうか買うまいか迷っている。どちらかというと、買わないでいい理由を探していると考えていたほうがいい。つまり、ビューンの人気が出れば、結局は紙の雑誌は売れなくなっていく。かといって、ビューンが人気になったからといって、出版社が儲かるということにはならない。

僕は、今回のビューンのビジネスを知って、何だか電子辞書に似ているなぁと思った。電子辞書は、今や100コンテンツが当たり前という状況だが、これはカシオやシャープが出版社の足元を見て、安く買い叩いてプリインストールしているものだ。もちろん、出版社にとっても、売れないコンテンツを抱えているよりは1コンテンツいくらで買ってもらったほうがメリットがある。しかし、コンテンツは買い切りだから、いくら電子辞書が爆発的にヒットしても、出版社には最初のお金しか入らないというわけだ。

iPadの登場で、出版業界は、今後、これまでにはなかったさまざまなビジネスモデルに巻き込まれることになるだろう。でも、主体性もなく、コンテンツへの愛情もなく、ただ単に目先の金儲けに走ったら、手痛いしっぺ返しを食うことになるのは間違いない。A4の見開き前提でデザインされた雑誌の見せ方を、そのままiPadやiPhoneで展開するなんてやり方は、余りにいい加減すぎると僕は思うが(液晶画面で見るのに、背景が白というのも大問題)、こうしたことに気づいて軌道修正をするのか、それとも、やはり雑誌の体裁では読みにくいとユーザーが離れて行くのか、これからの1年は実に興味深い。

ちなみに、日本の出版社が最低限、目指すべきは、WSJ(The Wall Street Journal)のアプリだろう。無料で体験できるので、iPadユーザーはこれが真のアプリ電子出版か! というのを味わってみてほしい。

Twilogを利用開始。

最近、ようやくTwitterに価値を見い出し始めた。フォロワーがようやく200を超したというのもあるだろうが、確かに、RSSやネットサーフィンだけでは得られない情報に出くわすことがある。

ただ、こうなってくると、Twitterは最早、一つの情報ツールであり、今度は情報を処理しきれない、またはせっかくの情報がタイムラインの彼方に消えてしまうという問題が出てくる。僕は、要チェックと思った情報はなるべくRTしておき、さらに重要なものは、@myen を付けてEvernoteに保存するようにしているのだが、やはり、つぶやきはまとめて一覧できたほうが便利かも? という気になってきた。

最近は、twtr2src といって、自分のつぶやきを、その日の最後にまとめて自分のブログに投稿してくれるという便利なサービスがあるが、これだと、ブログがTwitterのつぶやきだらけになってしまう。ブログはあくまでも自分の考えを整理したものをはき出す場と考えているので、twtr2srcではちょっと用途が異なる・

というわけで、探し出したのが、twilog (ついろぐ)だ。こちらはTwitterのつぶやきをブログ形式で保存してくれるサービス。つまり、今あるブログとは別に、Twitterのまとめブログが作られるというわけ。すでに、このサイト上部のメニューに、Twitterまとめ というリンクを張ってあるが、これで、今までのブログは時間をかけた頭の整理、Twitterまとめはちょっとした行動&アイデアメモというように使い分けが可能になる。

とりあえず、つぶやいておけばなんとかなるので、なかなかおもしろいかもしれない。

押し寄せるUstreamの波。

 2月2日にソフトバンクが決算説明会を行い、その中で、Ustream社に2000万ドル(約18億円)出資したという話が出た。孫社長は「WEB2.0の時代において、Twitterは新聞、Ustreamはテレビ」とまで言い切ったが、Ustreamは本当にブレークするのだろうか?

ちなみに、この説明会は、事前にUstreamでライブ配信するという告知があったため、なんと5000人超の人がUstream配信を同時視聴することとなった。それだけの数に堪えるUstreamのシステムもすごいが、僕がこの配信で驚いたのは、iPhoneを使って、孫社長みずからがUstream配信を行ったことだ。孫社長は、iPhone1台あれば、誰もが手軽にライブ動画が配信できるということを身を持って証明した。もちろん、これを目撃した人は一瞬でその可能性に気づいたに違いない。

そして、2月13日。今度は坂本龍一氏がジャーナリストの津田大介氏と対談し、それをUstream配信した。本来は、3月7日に放送されるJ-WAVEの「RADIO SAKAMOTO」という番組のための対談なのだが、それよりも1ヵ月近く早く、対談が動画付きでネット配信された。本放送ではメーカーへの配慮などでカットされるところがいろいろありそうだが、このライブ動画を見た人は、素の情報がいかにおもしろいものなのかを知ったと思う。また、たとえ対談でも、動画があるほうがおもしろい! とも感じただろう。

続いて2月15日には、経済学者の池田信夫氏とジャーナリストの上杉隆氏が「検察リークと記者クラブ報道」というテーマで、Ustreamにて対談。これはlivedoorの特別企画で行われたものだが、Twitterではあの池田先生が終始上杉氏に押し込まれているというつぶやきであふれ、それを知った人が次々とUstreamに集まり、平日の夜ながら3800人を超す人がライブ動画を楽しんだ。世界的に有名な坂本龍一ほどではなくとも、テーマや論点が明確ならばUstreamに人が呼べるし、それがおもしろいということもわかった。

そして、今日。なんと今日は、ついにUstream配信の現場にも居合わせてしまった。実は、今日はキングジムのポメラの発表会があったのだが、僕はそこで、"Business Media 誠"編集部が、iPhoneで発表会の一部始終をUstream配信しているのを目の当たりにした。僕はそれを見ている人の発言をTwitterでずっと追いかけていたのだが(発表会そっちのけで)、単に垂れ流しのライブ動画でも、それがつまらないという意見はなかった。それよりも、プレス発表会ってこうしてやっているのか、という関心のほうが高かったように思う。

雑誌編集者を長くやっていると、一次情報に手間暇かけるのが企画であり、編集だという思い込みが強くなってしまうのだが、この間、いろいろなノー編集のライブ動画を見てきて、実は一次情報というのはかなりおもしろいということに気づいてしまった。さらにいうと、記者会見やプレス発表会は、これまではマスコミの特権であり、だからこそ、あえて一次情報を隠し、加工した情報を流していたのではないかという気さえする(ここまで来ると、記者クラブ状態だが)。

で、結論ということになるが、Ustreamは間違いなく、今後のトレンドになるだろう。2月に僕の身の回りで起きたUstream関連の動きはそれほどめまぐるしく、しかも、どれもとてもおもしろく、興味深かった(無加工の一時情報なのにね)。特に、ライブ配信にTwitterが加わると、突如、それはエンターテインメントに変わるということがわかった。UstreamはTwitterという力強い相棒とともに、これまでにないメディアとして成長するに違いない。

<追記>
孫社長のTwitterによると、Ustreamは5月までに日本語化する予定だという。これでますます日本人にとっての敷居は低くなる。

Twitterの爆発的普及に足りないもの。

去年の春ころに始めたTwitterだが、「うまく利用すれば、便利かも……」と思い始めたのはつい最近のことだ。

世間ではキャズムを超えたなどという人もいるが、僕の回りではユーザー登録はしていても、実際につぶやいている人はごくわずかだ。その一番の理由は、まだまだTwitterがわかりにくいということにあるのではないだろうか。ちなみに、わかりにくさとは、(1)メディアとしてのわかりにくさ、(2)メリットのわかりにくさ、(3)使い方のわかりにくさ(めんどうくささ)、である。

(1)メディアとしてのわかりにくさとは、各ユーザーが異なるタイムラインを持っているということに尽きる。これまで僕たちは、テレビでもラジオでも新聞でも雑誌でも、メディアの名前や、記事、番組名をいえば、それをもとに会話を成り立たせることができた。もちろん、Twitterでもハッシュタグがあるので、あるテーマについての発言をまとめることは可能だが、ふだんのタイムラインに関しては、完全にその人本意。仮に、Twitterをメディアとしてとらえても、AさんとBさんのタイムラインは違うから、AさんとBさんのタイムラインは交わることはあっても、100%重なり合うことはない。そういう意味で、Twitterは、登場したときから、メディアとして語られることを拒絶していたメディアといってもいいかもしれない。

(2)メリットのわかりにくさとは、(1)で述べたメディアとしてのわかりにくさから来るものだ。Twitterは「メディアとして語られることを拒絶していたメディア」であるため、Twitterから離れたところでTwitterを語っても、今ひとつ、Twitterの何たるかが伝わりにくい。そして、それゆえ、他のメディアがTwitterを飲み込むということもありえない。そもそも、Twitterの中でこんなことが流行っているとか、Twitterの中でこんなことが議論されているなんていうのは、あるタイムラインから見た場合の話であって、マスコミの大好きなブームや流行も、Twitterの中では平準化されてしまう。結果、一般の人にとって、Twitterのメリットは今イチ、ピンと来ないというわけだ。

(3)使い方のわかりにくさとは、RTとかQTといった文法的なこともそうだし、フォロー、フォロワーという関係もそう。また、誰をどうフォローしたらいいかというのも一般の人にはわかりにくい。これまでのメディアはほとんどが受け身のメディアであったが、Twitterの場合は、自分で自分のタイムラインをメディアとして育てていかなければならない(また、自分の発言が伝播していくということへの理解も必要)。そして、そのためには、自分もある程度、有益な情報なり、気の利いたコメントなりをつぶやく必要がある。つまり、初のリアルタイムな参加型メディアがTwitterというわけだ。もっとも、そうした性質ゆえ、マスコミの一方的な報道にだまされにくくなっているともいえるが、多くの人はそれをめんどうだと感じるはずだ。

というわけで、以上を総合すると、僕はどう考えても、Twitterが爆発的に普及するとは思えない。(1)〜(3)を解消したら、TwitterがTwitterでなくなってしまうからだ。

それと、これはもっと単純なことだが、Twitterのようなリアルタイムな参加型メディアを維持するにはコストがかかるということだ。はっきりいって、一日中、タイムラインに張り付いているなんてことは普通の人にはできないし、毎朝、もしくは毎晩、自分のタイムラインを追うというのも結構、大変なことだ。実際、比較的自由な仕事の僕ですら、Twitterをする日もあれば、しない日もある。いわんや、パソコンやケータイの画面を頻繁にのぞく習慣のない人をや、である。僕は、今、Twitterを支えているのは、IT関係に強い著名人やそのフォロワーたちだと思っているが、そういう人たちとTwitterに興味のない一般ピープルとの間の温度差はかなりのものだと思っている。

ちなみに、ネットレイティングスによると、Twitterの公式サイトに日本からアクセスしているユニークユーザーは200万人。また、デジタルガレージによると、クライアントソフト経由でアクセスしている人は公式サイト経由の約2倍。つまり、Twitterユーザーは、すでに(最大で)600万人いると計算することができる。これは、先のIT関係に強い著名人の功績だと僕は思うが、実際に毎日、Twitterにアクセスしている人となると、10分の1くらいになるという気がする(60万人、多くても100万人)。もちろん、それは(1)〜(3)が理由だ。現在、落ち目といわれる日本の新聞だが、それでも、その発行部数は読売新聞が約1000万部、朝日新聞が800万部、毎日新聞が380万部。せめて、毎日新聞くらいの規模のユーザーが毎日、最低1回はつぶやくようにならないと、Twitterがキャズムを超え、メディアとして定着したとはいえないだろう。

iPhoneの未来、Androidの夢。

ついにGoogleのAndroidケータイ、G1が発表された。

しかし、実際のところ、Androidケータイの普及はGoogleにとってどれだけのメリットがあるのだろうか?
ネットの記事でよく見かける説明は、インターネット広告の分野で世界の頂点にあるGoogleが、その守備範囲をモバイルネットワークにまで広げようとしているというもの。確かに、それはその通りかもしれない。パソコンの画面でホームページを閲覧する(しかも、OSはXP、ブラウザーはIEが大半)といった基本スタイルが出来上がっているパソコンインターネットに比べると、今のケータイインターネットにはデファクトと呼べるものがない。だからといって、機が熟するまで待っていては、パソコンインターネットのほうが頭打ちになってしまうし、新たな競合相手が生まれる恐れもある。そこで、Google自らがプラットホームを提供し、ケータイインターネットの進化を加速させようというわけだ。

iPhoneにしろG1にしろ、目指しているのは、「手のひらでもリアルインターネット」であり、iモードのようなケータイ専用サイトを構築しようとしているわけではない。つまり、パソコンだろうがケータイだろうが、端末の画面で見るサイトの姿(もしくはデータベース)は変えないというのが前提となっている。ケータイユーザーが増えるぶん、これだけでもGoogleにとってはメリットがあるわけだが、iPhoneのようなモバイル端末を使い始めて思うのは、たとえ、大きめと言われるiPhoneの画面ですら、そこに広告を表示させるほどのスペースはないという点。これはメールだってそうだ。ここがパソコンとの最大の違いなのだが、Googleはこれをどうクリアしようというのだろうか?

これについては、デスクトップと違って、モバイル端末には位置情報というモバイルならではの情報が付いてくるから、Googleはそれを利用しようとしているのでは? というのが大方の見方だ。例えば、渋谷でランチをしようとしている人が「ランチ」と検索すると、おすすめのランチ情報と割引クーボンが表示されるという仕組み。確かに、これならユーザーは喜んで広告の情報を見たがるだろうし、広告主もお金を出そうという気になるだろう。Androidケータイで検索した時だけGPS情報も加味した結果を表示させてやればいいだけだから、仕組みも簡単だ。

とにかく、Googleとしては、今以上に検索ユーザーが増えればいい。そのためには、普及率が鈍化しつつあるパソコンよりも将来、一人一台になってもおかしくないケータイに未来を託そうというのはあり得る話だ。そして、そう考えると、iPhoneとAndroidケータイが必ずしも競合するものでないことがわかる。Googleにとっては、iPhoneがリアルインターネットを目指すのは歓迎すべきことだし、Androidケータイのライバルとして蹴落とす気もさらさらないだろう。

逆に、Appleはちょっとばかり頭を悩ませることになりそうだ。というのも、iPhoneの魅力の何割かはGoogleに拠るところが大きいからだ。GoogleマップしかりGmailしかり。つまり、そこにメリットを感じている人は、もしかしたら、Androidケータイを選択してしまうかもしれない。快適なインターフェイスがウリのiPhoneだが、Googleが提供するほとんどのサービスをAndroidケータイで利用できるとしたら、iPhoneでなくともいいという人はかなり多いはずだ。ライバルになる気はなくとも、結果としてそういうことが起きるとしたら、それは皮肉なことだ。今のところ、GoogleとAppleの関係は良好に見えるが、ケータイユーザーとしてはここが一番心配なところだったりするのである。

【参考資料】
グーグルvsアップル ケータイ世界大戦 ~AndroidとiPhoneはどこまで常識を破壊するのか
グーグルvsアップル ケータイ世界大戦 ~AndroidとiPhoneはどこまで常識を破壊するのか

小学館SooK、閉鎖。

1年半ほど前、「オンラインマガジンの盲点。」という記事で、縦書きで組むオンラインマガジンがいかにマンマシンインターフェースを無視しているかという話を書いた。

そこで取り上げたのが、小学館が立ち上げた縦組みのオンラインマガジン「SooK」なのだが、ついに、その「SooK」が9月30日をもってサイトを閉鎖するらしい。
当初は、1年で1万人の有料会員(月額787円)を獲得するという目標を掲げていたらしいのだが、2008年4月から無料化。そして、今回のサイト閉鎖というわけ。同じ業界でメシを食っているわけなので、オンラインマガジンからの撤退はちょっと残念だが、当然、僕の中では想定内でもある。
ネットのコンテンツは有料にすべきか無料にすべきかという以前に、やはり縦書きに無理があった。コンテンツ自体は、さすが大手出版社だけあって、非常に興味深いものが多かったと思うが、僕自身、(興味があっても)その記事を読むのはつらかった。さほど長くない文章でもディスプレイで縦書きはつらいのである(ケータイやノートPCなら、そうでもないという人もいるが)。

某業界新聞では、小学館のデジタルマガジン担当者がSooKの失敗を「僕自身はあの表現手法自体が失敗だったとは思わない。一番の問題はラインアップ不足。多くの読者が訪れるだけの、品数豊富な、他社の雑誌も巻き込んでの店作りができなかったことにあると思っています」と述べていた。
う〜ん、わかってないな、と思う。僕からすれば、表現手法が失敗だったと言わざるを得ない。そして、この人はこうも言っている。
「検索でひっかからないものをどう提案し、それを読者に納得してもらうかというノウハウに関しては、僕は雑誌の編集者のほうが(ウェブの中の人に比べ)はるかに優れたものを持っていると思う」
何を言っているんだろう? と再び思う。ネットは玉石混淆。出版社の本だけが並ぶ書店とは違うのだ。だからこそ、検索に引っかからなければ、意味がない。例えば、Googleで「iPhone」と検索したとき、Apple、ソフトバンクのサイトと並んで、個人のブログやニュースサイトもトップに並ぶ。書店でだけ勝負していた出版社は、ネットでは企業や個人とも勝負しなければならないし、少なくとも今のネットは検索至上主義のシステムであり、そこを無視することはできないはずだ(もしくは、検索至上主義にならないシステムを編み出すか)。
だから、「検索でひっかからないノウハウに優れている」ことは自慢にもならない。逆に、オンラインマガジンでどんな優れたコンテンツを用意しようと、それが検索にひっかっからなければ意味がない。

というわけで、まとめると、オンラインマガジンの最大の欠点は、(1)縦組みであること、(2)検索にひっかからないこと、この2点だと思う。そして、小学館の担当者は、見事にその逆を選択しているのがおもしろい。それにしても、いったい、いつになったら、出版社はネットに活路を見出すことができるのだろうか?

地味なニュース。

みなさん、Picasaウェブアルバムをご存じだろうか?
これって、Googleのやっている写真共有サイトで、容量は1Gバイト。最近は、Yahoo!のFlickrが人気で、Picasaウェブアルバムはイマイチ影が薄いのだが、Macユーザーとしてポイントが高いのは、GoogleがしっかりMacユーザーも意識してPicasaウェブアルバムを運営しているということ。

最大のポイントは、iPhotoから直接、Picasaウェブアルバムに画像をアップできるという点で(Google謹製のプラグインを使用)、これは写真1点でも、アルバムまるごとでもOK。そんなわけで、さっちゃんは、iPhotoで管理している玄ちゃんの写真のうち、厳選集をアルバムとして定期的にPicasaウェブアルバムにアップしているのだが、なんと、iPhoto'08になって、このプラグインが使えなくなり、非常に困っていた。

ところが、10/15のGoogle Mac Blogを見ると、このアップローダーがiPhoto'08に対応したとある。さすがだわ、Google。そんなわけで、また以前のようにPicasaアップローダーで超簡単にPicasaウェブアルバムに画像がアップできるようになった。ちゃんちゃん!
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