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Powershot Nがおもしろい!

 Powershot N
キヤノンのPowershot Nが到着して、1週間。いろいろな被写体を撮りまくっている。
最大の特徴は、1回のシャッターで3枚の写真を撮り、そこから5種類(元画像を入れて6種類)の写真を自動生成してくれるクリエイティブショット。流行りのフィルター機能のように色や光の加減を変えるだけでなく、構図まで勝手にいじってくれるのがおもしろい。

もちろん、そのすべてが「当たり!」というふうにはならないが、自動生成される5種類の写真の中には、時折、「なるほど!そうきたか!」というカットが混ざっていることがある。思いもつかないような構図と、ふだんは面倒くさくてあまりやらない露出や色の処理が、自分のツボにハマると、ますますいろいろな写真を撮りたくなってくるというぐあいだ。

しかも、個人認識機能があるので、例えば、家族を1人ひとり登録しておけば、その人を優先的に処理。例えば、たくさんの子供たちを撮ったときでも、クリエイティブショットによって、我が子だけをクローズアップしたようなカットも出来上がったりする(たぶん)。

Wi-Fi機能もなかなか優れていて、実に簡単な操作でiPhoneやスマホと接続することができる。具体的には、本体にはワンタッチスマホボタンがあり、これをワンプッシュして、次にスマホ側で「CameraWindow」というアプリを起動すれば、自動的にPowershot Nに接続、あとはアプリ上でカメラ内の画像を閲覧したり、ダウンロードしたりが可能になる。

アプリ側でデジカメとの接続を解除すれば、デジカメの電源は勝手に切れるようになったいるので、例えば、Powershot Nで撮影したら、そのままワンタッチスマホボタンをプッシュしてバッグに放り込むという操作をしておけば、あとはすべてスマホ側で操作ができるというわけだ。FacebookやTiwtterに画像をアップロードするときは、この操作がとても便利に感じる。

ただし、残念なのはバッテリー容量の少なさ。NB-9Lというタイプで、CIPA基準だと、たったの200枚しか撮影できない。特に、Wi-Fi機能を使うと、さらに消耗が早い気がする。早速、予備のバッテリーを注文したが、旅行などではこれでも心もとない。しかも、USB給電は可能なものの、チャージャーの配線が特殊なものらしく、iPhone用のACアダプターなどは使えない(付属品を使うのが吉)。この辺も何とかしてほしいところだ。


キヤノン・PowerShot G11を購入。

といっても、実際に買ったのは12月の話。

それまでは、オリンパスのデジタル一眼レフE-420(2008年9月頃購入)とパナソニックのコンデジDMC-FX01(2005年9月頃購入)を使っていたのだが、さすがにFX01は古すぎて、最近はまったく出番なし。かといって、E-420を毎日持ち歩くかというと、それもない。E-420は本体重量が380gと軽いが、ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6を付けると、+190gで、合計570g。バッテリーとカードを含めたら、600g近い。もちろん、単焦点のZUIKO DIGITAL 25mm F2.8も持っているが、こちらは95gと軽いものの、それでも使用重量は500gを超すし、単焦点はどうしても被写体を選ぶ。

というわけで、去年の後半はず〜っと、毎日持ち歩いても苦にならないようなコンデジを探していたのだが、なかなか気に入るものがなかった。一時は、パナソニックのDMC-LX3を考えたこともあるが、これは2008年8月発売なのにもかかわらず、あまり値下がりしない。Amazonでは今でも5万4720円というびっくり価格だ。で、そんな中、一瞬ぐっと来たのが、キヤノンのPowerShot S90だ。こいつは、F2.0という超明るいレンズを持ち、さらに高画素でノイズの多いコンデジにあって、敢えて画素数を1000万に抑え、低ノイズ化を実現した一台。ネットでの評判も悪くない。

というわけで、かなりS90に傾き掛けていたのだが、同じキヤノンのカタログに載っているG11を実際に見て、心変わり(こいつも1000万画素で低ノイズが売り)。コンデジにしては大きすぎると思っていたボディも、案外まとまりがあり、持ちやすい。5倍ズームで使用重量が401gなら、何とか許容範囲。逆に、G11を触れば触るほど、期待していたS90の使いにくさが気になってきた(特に背面のダイヤル)。というわけで、いろいろと迷った挙げ句に、約4年ぶりに買ったコンデジがキヤノンのPowerShot G11というわけなのだ。

使ってみての感想だが、まず、アナログチックなダイヤルが最高に使いやすい。露出、ISO、モードをダイレクトに変更できる3つのダイヤルは、デジタル一眼レフ以上に使いやすい。今の設定がすぐにわかるので、間違いがないし、そもそも操作を覚えるというめんどう臭さがない。そして、驚異的なのはバッテリーの持ち。CIPA規格で約390枚は伊達じゃなく、実際、去年買ってから、2〜3回しか充電していないというほど持ちがいい。しかも、光学ファインダーがあり、液晶をオフにすれば、1000枚まで寿命が延ばせる。

画質の詳細については、いろいろなサイトにレビューがあるのでそちらを見てほしいが、個人的にはじゅうぶん満足の行く内容。「すっきりクリアフォト」という売り文句どおり、確かにノイズが少ない。青空に偽カラーノイズが乗ったり、暗部にノイズが乗ったりすることがほとんどない。もちろん、拡大すると多少解像度不足が気になるとか、たまにホワイトバランスが狂うことがあるとか、もっとバシバシとピントが合ってほしいとか、不満もなくないが、キヤノンのデジカメでそうなら、きっと他のデジカメでもそうだろうと思えるレベル。

ととにかく、コンデジとしては、5倍ズーム機で、画質、操作性、バッテリーの持ちが平均以上。もはや、多機能化以外、望むものはないという出来(ちょっとほめすぎか?)。まぁ、後継機では、AVCHDの動画が撮れたり、GPS機能が内蔵されたり、防水仕様になったりと、やれることはたくさんあるのだろうけど、静止画を撮るための日常的なコンデジとしては、とりあえず、3年くらいはこいつと仲良くやっていきたいものだ。

eneloop stick boosterをゲット。

昨年12月1日発売予定だったeneloop stick boosterが、ようやく先週発売され、ついに僕も手に入れた。単3エネループが2本付いて、1780円。単3エネループ×2は500円ほどだから、本体は1280円程度。放電のみで、電池への充電機能は付いていないが、デザインや質感も含め、まずは”買い”といっていいだろう。

サンヨーによると、「放電状態のiPhoneを充電した場合、7割くらいまでの充電が可能」ということだが、実際、試してもそんな感じだ。iPhoneのバッテリーがゼロになると充電できなくなる外部バッテリーもあるが、eneloop stick boosterではそんな心配はいらなかった。で、小一時間ほどで50%までiPhone 3GSに充電でき、さらに30分くらいで70%までチャージされ、エネループが空になるというぐあい。本体は直径18ミリとスリムなので、バッグのペン入れにも何とか収まった(バッグによるが)。

そんなわけで、毎日の通勤にはとってもおすすめなのだが、考えてしまうのは、2泊を超す旅行などのとき。これまで僕は、リンケージのACLK-40Gを利用していたのだが、こいつのメリットはACプラグを内蔵している点。つまり、アダプターなしで本体のみでリチウムポリマーバッテリーに充電できるのだ。eneloop stick booster同様、USB出力なので、iPhoneへの充電にはiPod端子ケーブルが必要だが、ACLK-40G+iPod端子ケーブルで、ACLK-40G本体への充電も、iPhoneへの充電も可能になる。一方、eneloop stick boosterは、別にエネループの充電器か、替えのエネループを持ち歩かなければならない。と、考えると、ACLK-40Gのほうが持ち歩くものが少なくて済む。ただ、eneloop stick boosterは通常の電池も使えるようなので、逆にACアダプターのないところでも、コンビニさえあれば何とかなる。

これまでもiPhone用外部バッテリーについてはいろいろと頭を悩ませてきたが、ここしばらくはどう運用すべきか、考えることになりそうだ。

Skypeビデオチャット専用マシン使用記。

 皆様、あけましておめでとうございます。

と、それはさておき、前回紹介した「
ASUS Videophone Touch AiGuru SV1T」を借りることができたので、そのレポートをしたい。
結論からいうと、値段以外は、かなりいい! ということである。ハード的に見ると、VGA(640×480)のWEBカメラとマイク、WVGA(800×480)の7型のタッチパネル搭載液晶、さらに、有線/無線LANと約20分通話できるバッテリーを搭載ということなので、1万9800円くらいはしかたないと思うが、現実には3万円強もするので、ここが評価の分かれ目となりそうだ。

しかし、パソコンを使い慣れない人、Skypeでビデオチャットをするとパソコンが専有されて困る人には重宝される一品ではないかと思う。本体は1.6kgあるので、けっしてコンパクトとはいえないが、携帯電話のようにしっかり受話/終話ボタンがあるため、誰でも使いやすく、しかも、無線LAN環境があれば、必要なのは電源ケーブルだけなので(バッテリー駆動時はこれさえいらない)、設置場所を選ばないのもいい。

実際に試してみたが、Skypeの設定も(パソコンでSkypeしている人には)ものすごく簡単だし、タッチパネルでのIDとパスワードの入力もスムーズ。もちろん、複数のアカウントを持って入れば、切り換えて使うこともできる。あえて文句をいうと、タッチパネルのほか、携帯電話のような十字キー+決定ボタンというインターフェースがあり、どちらでも操作できるのは逆にわかりづらいが、パソコンに不慣れなお年寄りには、どちらか使いやすいほうで操作を覚えてもらうほうがいいだろう。

そして、肝心の通話品質だが、音声に関しては、たまにハウリングが起こること以外はあまり不満はなく、声もまずまず聞き取りやすい。ただし、画像については、こちらから送る映像が多少甘いようだ。解像度がVGのため、僕のMacBook ProのiSight(
1280×1024)よりは劣る模様。これはコストとの兼ね合いなのだろうが、ちょっと残念な点。それと、映像がちょっと暗いという指摘もあった(相手側の感想)。そのほか、これは本機が原因とはいえないが、パソコンでは経験したことがなかった突然の通話切断が2度ほどあった。Skype自体無料なので、このことに個人的にあまり目くじらを立てる気はないが、そういう理解のない人からすると、こんなことでも不満になる可能性がある。

とはいえ、総じてよくできたハードという気がする。特に、タッチパネルによって操作性は格段に高く、Skypeの初期設定や無線LANが設定さえ済めば、留守番電話並みに簡単に使えるはず。無線LAN内蔵のデジタルフォトフレームでも1万円台後半だから、3万円強というのは法外な値段設定ではないが、せめて2万4800円くらいにならないかとは思う。

Skypeでのビデオチャット専用機

¥ 30,800
コメント:Skype初のビデオ対応アクセサリー

すでにAmazonで販売が開始されているが、久々にSkypeアクセサリーで注目の一品が登場した。なんと、PCレスで単体でSkypeビデオが楽しめるというパワフルなアイテムだ。

7型の液晶で、しかもタッチパネル搭載。値段はちょっと張るが、孫の家と祖父母の家それぞれに設置すれば、これは、最早、ホントに夢のテレビ電話だ。しかも、無線LANに対応し、内蔵バッテリーで最大20分の通話も可能というから、公衆無線LANなどを使えば、街角テレビ電話もできそう(重量は1.6kgもあるけど)。ほかにも、無線LANの使える病院なんかもあるから、病床の患者さんが家族と会話するのに使うとか、Yahoo!BBが使えるマクドナルドに設置するとか。

まだ実物を見てはいないが、近日中に商品を借りる予定なので、実機が来たら、レポートしてみたい。

Eye-Fiシェアビデオを購入。

日本発売前から気になっていた無線LAN機能付きSDカードのEye-Fi。ようやく容量が4Gバイトになり、まぁこれなら買ってもいいかな、という価格になってきたので、発売日当日に池袋のビックカメラでゲット。ポイントが5000円ぶんあったので、実際には4980円の出費で済んだ。
アイファイジャパン Eye-Fi Share Video(アイファイ シェア ビデオ) 4GB EYE-FI-4GB-J
アイファイジャパン Eye-Fi Share Video(アイファイ シェア ビデオ) 4GB EYE-FI-4GB-J
Eye-Fi

で、そのEye-Fiシェアビデオだが、Mac対応なのはいいとして、Eye-Fi Managerを使った事前の設定がちょっとめんどうくさい。まず、自宅の無線LAN環境に合わせた設定が必要で、さらにオンラインアルバムにもアップする場合はそちらの設定もする必要がある。ネットをかなり使い込んでいる人なら、問題ないが、初心者が無線LANとオンラインアルバムの設定をするのはちょっと敷居が高いかもしれない。
まぁ、それでも設定が済んでしまえば、あとは楽ちん。外なり家なりで適当に撮影を行い、最初に設定した無線LAN環境下でデジカメの電源を入れっぱなしにしておけば、あとは勝手にカード内の写真をオンラインアルバムやパソコンにアップロードしてくれる。

ちょっとわかりにくいのは、オンライン共有とパソコンの両方にアップロードする設定をした場合。このときは、どうやらまず最初に設定したオンラインアルバム(僕の場合、Picasa)に写真がアップロードされ、それからそのオンラインアルバムにアップした画像をパソコンにダウンロードするようだ。つまり、Eye-Fi→Picasa→iPhotoという感じで写真がコピーされていく(ちょっと未確認です)。このメリットは、Macの電源がオフでもとりあえず、Picasaには写真がアップされる点で、さらにMacの電源がオンになり、Eye-Fi Managerが起動した時点で、Pacasaにある写真がiPhotoに登録される。もちろん、一度アップロードした写真は覚えているようなので、同じ写真が重複してアップロードされたり登録されたりすることはない。

それから、これはまだ試してはいないが、複数の無線ネットワークを登録しておけるので、自宅以外に会社などの無線ネットワークを登録しておけば、その場で写真がPicasaにアップされ、さらに自宅のMacに電源が入っていれば、その写真がiPhotoにも自動で登録される。Yahoo!モバイルなどの公衆無線LANは登録しても、ウエブ認証があるので実際には使えないのが残念だが、大事な写真をEye-Fiカード、Picasa、iPhotoにシームレスで保存できるというのは非常に素晴らしいアイデアだと思う。

また、Picasaなどで写真をオンライン共有する場合、年月日や年月といったフォルダを自動生成して登録してくれたり、公開/非公開を事前に設定しておけるのもよく考えられている。また、こうしてオンライン共有したことをメールやTwitterで知らせる機能があるのもなかなか便利だ。惜しむらくは、撮影した写真が選択することもなく、すべてオンラインアルバムにアップロードされてしまう点。また、今現在、アップロードしているのかどうかがわからない、バッテリーの減りが早くなるという問題もある。

ちなみに、カシオの新しいデジカメはEye-Fiカード対応が売りで、Eye-Fiカードが写真を勝手にアップロードしないようコントロールしたり、アップロード中は電源が切れないようにしたりという設定が可能らしい。う〜む、ちょっといいかも。最近、iPhone漬けで物欲が減退中だが、久々に物欲が物欲を生むアイテムに出会ったかもしれない。あ、ちなみに、Eye-Fiカードを買うと、iPhone用のEye-Fiソフトも使えるようになる。

ポメラという選択。

iPhoneやケータイ、ゲーム機などに押され、新しいデジタルガジェットが久しく登場していない。そんな中、突如、登場したのが、キングジムのポメラだ。

ポメラとは、ポケット・メモ・ライターを略したもので、テキスト入力に特化したデジタルツール。640ドット×480ドットの解像度をもった4型液晶と二つ折りで17mmのピッチを確保したキーボード、microSDカードスロットを搭載し、重量は370g(実測値は電池込みで360gだった)。折りたたんだ状態は厚めの文庫本といったイメージだ。発表会でサンプルが配布されたので、軽く使用レポートをしてみたい。


まずハードの出来ぐあいだが、そもそもが文具メーカーだけに、正直なところ、この手の商品を作り慣れている感じはない。二つ折りのせいもあるが、キーボードのキーが微妙に(本当にごくわずかだが)曲がっていたり、キーの高さがずれていたりする。液晶回りの余白も必要以上に多く、マットな塗装もちょっと古い感じ(昔のモバイルギアを思い出す)。MacBookを見た後だから余計そうなのかも知れないが、裏面の凸凹ぐあいもちょっといただけない。そして、何より重い。

実は、この重いという感覚は、ポメラが単機能であるがゆえに、ますます増強されている気がする。この超多機能時代にあって、テキスト入力に特化したのは、僕は一つの見識だと思っている。モバイルノートを持ち歩いている人ですら、使用時間の大半がテキスト入力に費やしているはずだからだ。その点、ポメラは文庫本サイズながら、ATOKを採用し、キーボードも流行のネットブックよりは大きめ。しかも、単4電池2本で20時間も駆動するため、テキスト入力に限っていえば、便利このうえない。しかし、単機能ということは、テキスト入力のためにポメラという荷物が増えるということでもある。

せめて、モノクロながらJPEGが表示でき、htmlくらい解釈できるというのであれば、ポメラはビューワー代わりになるし、英和・和英辞書くらい載っていれば、より文書作成機としての魅力は高まる。また、長時間使うなら、液晶も32ドットフォントで1画面に400字が収まるくらいの解像度が欲しい。そして、ついでに赤外線機能でもあれば、携帯電話との連係がやりやすい。ポメラで作成したテキストファイルはmicroSDに保存できるので、それを携帯電話のmicroSDカードスロットに差して、メールに添付して送るといったことも可能ではあるが(実際に試してみた)、赤外線が使えれば、作成した文書をもっと手軽にメールで送信できるようになるからだ。

結局、テキスト入力に特化したマシンではあるけれど、ポメラには何かが足りないという気がする。例えば、荷物と感じないくらいの軽さ。例えば、真剣に長時間、文書を打つ気になる画面の大きさ。もしくは、Bluetoothでの携帯電話やパソコンとの連係。これらのどれか一つでもあれば、カバンの荷物の仲間入りができるかもしれない。しかし、価格は2万7800円となかなかなものなので、大方の人はちょっと躊躇してしまうかもしれない。テキスト入力に特化するという考えは悪くないと思うが、やはり、オッと思わせるプラスアルファが欲しかったところだ。

終わったな、日本の電子書籍。

binword/blogさんの「やっぱり売れていなかった電子書籍端末」でも書かれているが、ついにソニーと松下が電子書籍から撤退することになった(「電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退」)。

4年くらい前に、僕も「煮え切らない電子ブックリーダー」という記事を書いたが、今回の結末は、日本のメーカーが携帯オーディオプレーヤーの分野で失敗したのとまったく同じ構図だ。当初、日本の携帯オーディオプレーヤーは、音楽メーカーに配慮するあまり(ユーザーの利便性を無視し)、各社バラバラな規格を優先し、当時のデファクトスタンダードだったMP3オーディオすら再生できなかった。同様に、日本の電子書籍端末は、出版社を初めとしたコンテンツホルダーに配慮するあまり(ユーザーの利便性を無視し)、テキストやHTMLを表示したり、新刊をダウンロードしたりすることはできない。

さらに、似ているのは、音楽では、アップルがiPodという優れたハードとiTunesMusicStoreというサービスで一気に市場を確立したのと同様に、電子書籍では、(まだアメリカだけだが)アマゾンがKindleというハードとKindle Storeというサービスで、すでに商売が成り立っている点だ。つまり、大事なのはハードだけでなく、それを支えるサービスということだ。日本の出版社は、音楽メーカー以上に体質が古いので、アマゾンのKindleのようなビジネスモデルがそのまま日本で通用するとは思わないが、今後は、ハード主導で物事が成功するなんてことはありえないと思う。

唯一、成功しているようにみえる携帯電話を使った電子書籍市場だって、このままでは頭打ちになるはずだ。そこそこの液晶と通信機能を持ち、端末で直接コンテンツをダウンロードできるという点はKindleに近いが、売れているのは書店で流通しなくなった比較的古いコミックと新興出版社のいわゆるケータイ小説であり(隙間商売である)、本当の売れ筋である新刊書を大手出版社が電子書籍で売ろうという気はない。もちろん、携帯電話のような小さい画面でいいのかという問題もあるが、とにかく、iTunesMusicStoreがスタート時点で100万曲を用意したり、アマゾンが9万冊の書籍を用意したりといったサービスの拡充をしていかなければ、今、拡大しているといわれる日本の電子書籍にも未来はないだろう。

それにしても、なぜ日本のメーカーは同じ過ちを繰り返すのだろう?
まぁ、答えは簡単で、そこで働く人々は、社長以下、皆サラリーマンだからである。以前、電子書籍端末であるワーズギアの取材をしたことがあるが、そもそもワーズギアとそのサービスについては、松下、角川、TBSが出資して作ったワーズギア社がすべてを運営するというしくみで、どうみても、失敗したら潰せばいいという感じだった。もちろん、そこに勤める人々もそれを承知しているような雰囲気がした。
日本のメーカーは、結局のところ、自社のハードが売れればいいのであって、世の中のしくみを変えてやろうというということまでは考えていない。その責任もとりたくない(だからこそ、別会社である)。そこが、アップルやアマゾンといったIT企業とはまったく違うところなんだなぁと思う。

トップ自らが理想を掲げ、ユーザーの利便性を考えたハードとサービスを命がけで構築する。これくらいのエネルギーがないと、世の中のしくみを変えることはできない。電子書籍分野に進出するというのは、日本の出版のしくみを変えるということにほかならず、単に液晶で本が読めるということではない。この辺がわかっていなければ、今後、日本で電子書籍が再び命を吹き返すことはないだろうし、下手をすれば、Googleあたりに一気に持って行かれちゃうことだってないとはいえない(いや、iPhoneが先かもしれないが)。

ワンセグチューナーを買ったけれど……。

今日は、仕事が立て込んでいなかったので、久々に秋葉原をウロウロした。

いや、それにしても驚いたのは、最近のメモリーカードやHDDの値崩れだ。メモリーカードは、SDもCFも1GB当たり500〜800円。HDDに至っては、SATAの500GB HDDが8000円台。さらに、BDドライブも2万数千円で手に入るという現状。デジカメでいうと、もはや、旅行のたび2GBのメモリーカードを買い、そのまま保存しても惜しくない値段だし、HDDも、動画を次々とため込むのでなければ、使い切れないほどの容量だ。きっと、あと10年も経てば、クライアント側がストレージを持つという常識は壊れ、1TB程度なら無償、もしくは、ごくわずかな金額で維持できるようになる。それほど、ストレージ容量というのは価値のないものになっていくはずだ。

話がそれた。
今日、秋葉原をウロついたついでに、つい買ってしまったのが、パソコン用のワンセグチューナーだ。
ROCKRIDGESOUND USBデジタルワンセグTVチューナー DiTUNE Mac・Windows両対応 DUS-01
ROCKRIDGESOUND USBデジタルワンセグTVチューナー DiTUNE Mac・Windows両対応 DUS-01

Windows&Mac両対応版で、2999円。つい、衝動買いをしてしまう価格ではある。もちろん、自宅のiMacで使うつもりで購入したのだが、値段の割にサポートはしっかりしていて、2月にはLeopard用にソフトがバージョンアップされていたりする。視聴ソフトも、データ放送には対応していないものの、なかなか使い勝手はよく、iEPGによる録画やタイムシフトなども可能。

ただ、いかんせん、我が家のワンセグ受信状態があまり良くないのが痛い。iMac背面のUSB端子に直差しではほとんど受信できず、結局、付属のUSB延長ケーブルでの受信となってしまう。ネットしながらテレビのながら見ができるというのは、なかなかお気軽でいいのだが、やはり、パソコンにつながるケーブルがどんどん増えてしまうというのは問題。こんなことなら、各局がワンセグ画質で、かつリアルタイムオンリーでいいから、番組をネット配信してくれれば、話は簡単なのだが……。

ScanSnap S510をMacで使ってみた。

ずいぶん前に入手はしたものの、押し入れに肥やしになっていたPFUのScanSnap S510

玄ちゃんが生まれて、紙のデジタル化どころではなかったというのもあるが、その間に僕のパソコン環境がWindowsからMacに変化したというのが大きい。というのも、S510はWindows専用であり、これまでMac用のドライバーがなかった。それゆえ、パソコンはMac、周辺機器はWindowsというちぐはぐな事態が起こってしまっていたのだ。まぁ、それでも当初は、仮想化ソフトのParallels Desktop for Macを使って、無理矢理、ScanSnapを認識させて使っていたのだが、何とも手軽さ感に欠けたし、取り込んだデータがいったん、Windows側のフォルダに保存されてしまうなど、運用上、めんどうな点もあった。で、結局、そのまま押し入れの肥やしになっていたわけだ。また、iMaとともにリビングに置いていると、玄ちゃんがいたずらをするという危険性もあり、2階に避難していたわけだ(iMacのほうは消耗品と割り切って、リビングに置いている=リビングにPCがないなんて考えられないし)。

ところが、先日、ひょんなことから、S510のMac用ドライバーである「ScanSnap Manager for Mac」をPFUが無償で公開していることを知り、これはすぐにでも使ってみなければ! と思ったしだいなのである。しかも、手元にはMacBook Airがあるから、必要なときだけ、2階にいってMacBook AirにScanSnapをつなぎ、データの取り込みをするということもできる(本当はAirMac Expressにつないで、認識してほしいところ)。

で、その使用感だが、一言でいうと、LeopardとScanSnapの組み合わせはとても素晴らしい。Windows版の場合、通常はScanSnap Organizerという付属ソフトを使って、PDFファイルを管理するのだが、MacはOSレベルでPDFをサポートしているため、特段、ソフトをインストールすることなく、FinderでPDFファイルを管理できる。しかも、Loepardにはカバーフローやクイックルックといった機能があるため、取り込んだ雑誌データの表紙を見ながら探したり、その中味を確認したりという作業が恐ろしく簡単。改めて、LeopardとPDFの親和性の高さを認識したしだい。

ただし、問題点はMacにはOCR機能がないため、透明テキスト付きのPDFファイルを作成できないこと。これは痛い。透明テキスト付きのPDFなら、後からスポットライトを使って、自在に検索ができる。しかし、こうした検索ができないと、雑誌をデジタル化するメリットがかなり失われてしまう。人によっては、それくらいなら、多少使いにくくても、仮想化ソフト上のWindowsで取り込むと考えるかもしれない。僕もしばし悩んだが、結論としては、「とにかく日常的な運用がしやすいMacでどんどん紙のPDF化を行い、OCRに関しては問題を先送りする」だ。いずれMac用のOCRソフトが登場するだろうし(希望的観測)、まぁ、最悪の場合、WindowsのScanSnap Organizerを使って、Macで取り込んだPDFに透明テキストを付けることもできる(検証はしていない)。何より、今のところ、串刺し検索しなければならないほど、重要な情報が記載された雑誌を持っているわけでもない。

というわけで、いずれ、Macを使った紙のデジタル化について、より詳細な検証をしてみたいと思うが、とにかくLeopard+PDFの使いやすさは圧巻。そして、Mac版OCRソフトの少なさ加減には驚愕。これがとりあえずの現状だ。どうやら、アドビのAcrobat 8 Professionalなら日本語OCRができるようだが、価格は5万8000円前後。ちょっと手がでませんね〜。
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