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煮え切らない電子ブックリーダー

ホームページの更新をサボっている間に、電子ブックリーダー(ソニーのリブリエとか松下のΣブックとか)関連で、少し動きがあったようだ。
といっても、WEBサイトやワープロ文書のようなPCドキュメントが電子ブックリーダーで読めるようになりましたといった程度のニュースなのだが、10/22に松下が発表すれば、11/1にはソニーが発表と、微妙に両社が意識しあっているのがおもしろい。
それにしても、今ごろになって、ソニーや松下が電子ブックリーダーにPCドキュメントの閲覧機能を追加してきたのはなぜだろうか? もちろん、ユーザーからすれば、「液晶もメモリーカードも搭載しているのに、なんでテキストファイルごときを閲覧できないの?」と思うのは当然だが、出版社(コンテンツホルダー)から見れば、「そんな機能がついたら、電子書籍が売れなくなっちゃうじゃん」となる。しかし、メーカーはメーカーで、「そもそも電子ブックリーダーを買ってもらえなければ、電子書籍そのものが売れないでしょ」ということになり、これだけでも電子ブックリーダーという事業の難しさを感じずにはいられない。
あるメーカーが電子ブックリーダーで他社に先んじることができれば(つまり、デファクトスタンダードになれば)、それは金脈を掘り当てたようなもので、そう考えれば、メーカーにもそれなりのやる気はあるように思うが、半面、コンテンツホルダーは急いで電子書籍に移行しようという気持ちもメリットもあまりないはず。電子ブックリーダーがなかなか煮え切らない理由は、結局、双方の温度差にあるのではないだろうか?
ちなみに、僕個人としては、現状で最もリードしている電子書籍のフォーマットは、シャープのXMDFではないかと思っているが、メーカーも電子ブックリーダーを普及させる以前に、まずは電子書籍フォーマットの統一を目指す必要がある。でなければ、ユーザーもおいそれと、数万円もする電子ブックリーダーに手を出したりはしないだろう。

追記
カシオの最新の電子辞書XD-DP1000にはテキストファイルを閲覧するビュワー機能が搭載されている。しかも、テキスト内の言葉から辞書を引くことが可能で、正直、電子ブックリーダーより使い勝手は上。ただ、カシオには電子辞書を電子ブックリーダーにしようという気は全然ないようで、それゆえ縦書き表示や細かい表示設定の変更などはできない。個人的には、シャープがもっと本気を出して、電子辞書に電子ブックリーダー機能を搭載していけばおもしろいと思う(例えば、液晶画面が360度回転して、片手で縦方向に持てるような電子辞書があれば、これは立派な電子ブックリーダーである)。そうすれば、ユーザーもわざわざ専用端末を買わずに済むし、読書の最中に辞書を引くのも簡単。ついでに、その電子辞書には「新潮文庫の100冊」がインストール済みとかなら、さらにインパクトがあるように思う。

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