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ケータイ、春の乱。

ケータイの新モデルが各社から発表にされた。まず、先頭を切ったのはNTTドコモで、1月17日に5機種を発表。続く18日にはボーダフォンが4機種、そして、昨日はauが7機種という具合。各社、仲良くというか、実際には水面下で強烈な火花を散らしながら、発表に踏み切っている感じがして、何ともワクワクする。
さて、3社の発表が落ち着いたところで、その中味を見ていくと、やはりauが一番興味深い感じがする(僕がauユーザーということもあるが)。今回のauの発表をキーワードでくくると、ワンセグ、音楽、おサイフケータイとなる。中でも、音楽については、「au LISTEN MOBILE SERVICE」(リスモ)という新しい音楽サービスに注目だ。このサービスは、ケータイ側に搭載される音楽再生機能「au Music Player」と、パソコン用ソフトの「au Music Port」からなるもので、特に「au Music Port」は、4月から始まる音楽配信サービス「DUOMUSIC STORE」に対応。このサイトの曲を閲覧したり、購入&ダウンロードし、さらにそれをケータイに転送したりできる。
鋭い人は、ここまで読んで、なんかに似てないか? と思うはずだ。
そうなのだ。
この「au Music Player」「au Music Port」「DUOMUSIC STORE」という構成は、そのまま、iPod、iTunes、AppleMusicStoreにぴったり重なる。アップルのビジネスモデルをまんまパクッたともいえるが、いまや3000万ダウンロードを誇る着うたフルを足がかりに、さほど大掛かりな資本投下をすることなく、アップルのビジネスモデルと同じものを作り上げたというのはすごい。
このサービスに対応するのは新しい7機種のみだが、現在、市場には着うたフル対応機が550万台はあり、それらが潜在需要となるのは確か。もちろん、auがiPodキラーを標榜するとは思えないが、iPodも手にしていないライト音楽ユーザーはまだまだすごい数がいて、auのケータイを買うだけで、iPodライクな音楽環境を手に入れられるというのは、彼らには魅力だろう。実際、新機種の中には、W41Tのように4GBのHDD搭載ケータイもあり、これならiPod nanoでなく、ケータイでいいやという若い層もいるはずだ。
と、auの話が長くなったが、半面、ドコモとボーダフォンは元気がないように見える。特に、ボーダフォンは3G端末の普及の遅れが完全に足を引っ張っている。例えば、着うたフルなどは、高速な3G端末というバックボーンがあって、なせるワザだからである。また、おサイフケータイ対応機の少なさも、先進ユーザー離れを起こしやすい。なんのかんのいっても、おたく的な先進ユーザーがエンドユーザーを引っ張っていく構図は今もあるのだから、この辺りへの対応は重要である。
そして、最後にドコモ。加入者数でいうと完全なる横綱相撲だが、それゆえ、攻めの姿勢に乏しい。おサイフケータイやプッシュ配信のiチャンネル、プッシュトークなど、それなりに新しいサービスを他社に先駆けて行っているものの、正直、小手先にすぎない。今回の新機種もデザイン性重視のFOMAというのがウリらしいのだが、これでよしとしているあたりが不可解。きっと、年内に大きな玉を出してくるんじゃないかと思っているが、やはり、出し惜しみはよくないと思うよ。

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