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リスクに対する甘さ。

今年のセンター試験では英語のリスニングにICレコーダーを使うという事実を知ったのは、試験の前日。仕事柄、そんな時代になったかという感傷よりも、50万個も納品したメーカーはどこかいな? ということに興味がもったが、フタを開けてみると、ICレコーダーはトラブル続出で、大学入試センターも納品したメーカーも面目丸潰れの事態になった。

民俗学の道しるべ Guidepost for Folk Culture Studies」というブログを書いている東大の助教授、菅豊さんは、この日、恒例の試験監督に借り出されたらしく、その報告が何ともリアルだ。
この天候といい、パートナーといい、何が起こってもおかしくはなかった。そしたら、やっぱり起こった。リスニングのトラブルである。私が担当した部屋は、40人ちょっとの受験生。そこで、なんと2件ものマシーン・トラブルがあったのである。1件目は、試験開始前。イヤホンの接触の問題らしく、音が途切れるという。すぐさま、とっておきの予備ICレコーダーに交換。どうにか、試験開始に間に合った。ほっとしたのも束の間、「始め!」のかけ声を、あげて一息ついたら、30秒後に一人の受験生の手がすううううう!!と伸びた。

という具合だが、こんなことが全国で448人の受験生の間で起こったのだから、入試センター&メーカーの罪は重い。
すべてを疑え! MAMO's Site」の坂本衛氏は、
一斉センター入試の不祥事について追記。ICレコーダーでもパソコンでも拳銃でも、50万個あれば、ある割合で不良品が含まれるのは常識。全数チェック(メーカーはやったはず)しても、チェック後の配布時の衝撃などで不良が発現する可能性がある。だからトラブルを回避するためには、試験開始前に着用させ、たとえば3分間「使用の注意」などテスト音声を流し、軽く叩いたりなんかもさせて、不具合が出たものはその場で交換する。それで試験を始めて、途中で不良となったものは、ただちにその場で交換する。以上の手続きを踏むしか方法はなく、そのようにすべきだということは、始める前からわかっていることです。やらなかった理由は、ただバカだからでしょう。

と手厳しいが、マンション耐震強度偽装事件にしろ、ライブドア事件にしろ、どうもリスクに対する甘さが目立つ。しかも、自分だけが追い詰められるのならともかく、周囲への影響が伴うことばかりだから、事態はやっかいだ。
何か新しいことをやるという場合、どうしてもリスクは付きものかもしれない。でも、周囲に迷惑をかけないという最低限のことは、抜かりなく行わないと。う〜む、これって、実は自分に言い聞かせるべきことなのかもな……。

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センター試験にリスニングは必要か?

先日のセンター試験・英語のリスニング・テストで、またICプレーヤーのトラブルが多発したようだ。全国で少なくとも394人がICプレーヤーの不具合などを訴えて再テストとなった。昨年のリスニング試験でも同様のトラブルがあった(→洋楽はリスニング対策になるか

  • Muse on Music.
  • 2007/01/23 9:58 PM
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