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Twitterの爆発的普及に足りないもの。

去年の春ころに始めたTwitterだが、「うまく利用すれば、便利かも……」と思い始めたのはつい最近のことだ。

世間ではキャズムを超えたなどという人もいるが、僕の回りではユーザー登録はしていても、実際につぶやいている人はごくわずかだ。その一番の理由は、まだまだTwitterがわかりにくいということにあるのではないだろうか。ちなみに、わかりにくさとは、(1)メディアとしてのわかりにくさ、(2)メリットのわかりにくさ、(3)使い方のわかりにくさ(めんどうくささ)、である。

(1)メディアとしてのわかりにくさとは、各ユーザーが異なるタイムラインを持っているということに尽きる。これまで僕たちは、テレビでもラジオでも新聞でも雑誌でも、メディアの名前や、記事、番組名をいえば、それをもとに会話を成り立たせることができた。もちろん、Twitterでもハッシュタグがあるので、あるテーマについての発言をまとめることは可能だが、ふだんのタイムラインに関しては、完全にその人本意。仮に、Twitterをメディアとしてとらえても、AさんとBさんのタイムラインは違うから、AさんとBさんのタイムラインは交わることはあっても、100%重なり合うことはない。そういう意味で、Twitterは、登場したときから、メディアとして語られることを拒絶していたメディアといってもいいかもしれない。

(2)メリットのわかりにくさとは、(1)で述べたメディアとしてのわかりにくさから来るものだ。Twitterは「メディアとして語られることを拒絶していたメディア」であるため、Twitterから離れたところでTwitterを語っても、今ひとつ、Twitterの何たるかが伝わりにくい。そして、それゆえ、他のメディアがTwitterを飲み込むということもありえない。そもそも、Twitterの中でこんなことが流行っているとか、Twitterの中でこんなことが議論されているなんていうのは、あるタイムラインから見た場合の話であって、マスコミの大好きなブームや流行も、Twitterの中では平準化されてしまう。結果、一般の人にとって、Twitterのメリットは今イチ、ピンと来ないというわけだ。

(3)使い方のわかりにくさとは、RTとかQTといった文法的なこともそうだし、フォロー、フォロワーという関係もそう。また、誰をどうフォローしたらいいかというのも一般の人にはわかりにくい。これまでのメディアはほとんどが受け身のメディアであったが、Twitterの場合は、自分で自分のタイムラインをメディアとして育てていかなければならない(また、自分の発言が伝播していくということへの理解も必要)。そして、そのためには、自分もある程度、有益な情報なり、気の利いたコメントなりをつぶやく必要がある。つまり、初のリアルタイムな参加型メディアがTwitterというわけだ。もっとも、そうした性質ゆえ、マスコミの一方的な報道にだまされにくくなっているともいえるが、多くの人はそれをめんどうだと感じるはずだ。

というわけで、以上を総合すると、僕はどう考えても、Twitterが爆発的に普及するとは思えない。(1)〜(3)を解消したら、TwitterがTwitterでなくなってしまうからだ。

それと、これはもっと単純なことだが、Twitterのようなリアルタイムな参加型メディアを維持するにはコストがかかるということだ。はっきりいって、一日中、タイムラインに張り付いているなんてことは普通の人にはできないし、毎朝、もしくは毎晩、自分のタイムラインを追うというのも結構、大変なことだ。実際、比較的自由な仕事の僕ですら、Twitterをする日もあれば、しない日もある。いわんや、パソコンやケータイの画面を頻繁にのぞく習慣のない人をや、である。僕は、今、Twitterを支えているのは、IT関係に強い著名人やそのフォロワーたちだと思っているが、そういう人たちとTwitterに興味のない一般ピープルとの間の温度差はかなりのものだと思っている。

ちなみに、ネットレイティングスによると、Twitterの公式サイトに日本からアクセスしているユニークユーザーは200万人。また、デジタルガレージによると、クライアントソフト経由でアクセスしている人は公式サイト経由の約2倍。つまり、Twitterユーザーは、すでに(最大で)600万人いると計算することができる。これは、先のIT関係に強い著名人の功績だと僕は思うが、実際に毎日、Twitterにアクセスしている人となると、10分の1くらいになるという気がする(60万人、多くても100万人)。もちろん、それは(1)〜(3)が理由だ。現在、落ち目といわれる日本の新聞だが、それでも、その発行部数は読売新聞が約1000万部、朝日新聞が800万部、毎日新聞が380万部。せめて、毎日新聞くらいの規模のユーザーが毎日、最低1回はつぶやくようにならないと、Twitterがキャズムを超え、メディアとして定着したとはいえないだろう。

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Twitterは難しい

相変わらずTwitterを使い込んでみてますが、向くことと向かない事があるなぁ、と感じます。 ○スピード重視の情報のインプット ○ブレストっぽい発散のアウトプット ○ちょっとした意...

  • Wordyweb
  • 2010/02/07 9:55 AM
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