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日経トレンディに異変あり!?

評価:
日経BP社
¥ 550
(2010-02-04)
コメント:わずか140ページ

今月の日経トレンディは『次世代ネットの衝撃 クラウド&Twitter』だ。週刊ダイヤモンドのTwitter特集は、Twitterユーザーを祭りにさせる仕掛けが奏功して、かなりの部数を売ったようだが、日経トレンディのほうは、紀伊国屋のPubLineや文教堂のBig-Net(ともにリアルタイムの販売データベース)を見る限り、かなり伸び悩んでいる感じだ。

Twitterで「日経トレンディ」を検索すると、Twitter特集は「ちょっと期待外れという人」と「概要を把握するにはいいという人」が半々くらいな感じ。というわけで、遅ればせながら、僕も日経トレンディ3月号を見てみたが、驚いたのは特集ではなく、日経トレンディの薄さだ。なんと140ページしかないのである。ちなみに、1月号は240ページもあり、一気に100ページ減(2月号は156ページ)。まぁ、値段が1月号630円から3月号550円に下がっているので、多少は良心的だが、月刊誌の値段がこんなに変わっていいの? という気もする。

そして、さらにびっくりしたのは、広告の少なさだ。140ページ中、広告はわずか13ページ(プラス自社広が4ページ)。つまり、広告が全体の1割にも満たない。ついでにいうと、13ページ中、トヨタの広告が5ページを占めており、残りはパナフォーム、宝酒造、日本たばこ、NTTドコモなどのレギュラー陣(つまり、車、家、酒、タバコ、携帯電話とガラパゴス的なクライアント)。また、どんな雑誌でも通常、表3(裏表紙の裏)は広告が入るものだが、なんと3月号はそこが記事になっているというのも、ちょっと信じられない。数年前、僕は日経トレンディへの広告出稿量の多さに目を白黒させていたが、こんな状態では今後がちょっと心配だ。

もちろん、日経トレンディも手をこまねいているわけではなく、そのぶん、日経トレンディネットのほうをドンドン充実させているようなので、両方併せればペイしているのかもしれないが、今回のリコール問題などでトヨタが雑誌広告から撤退ということになれば、BP社はまじで雑誌のほうはなくしてしまうかもしれない。

考えてみれば、ビジネスマンの情報収集ツールであった日経トレンディが、この時代に月刊であること自体、問題なのかもしれない。Twitterの情報速度と月刊誌の情報速度は、それこそ天と地以上に違うし、ウエブ媒体になったとしても、情報速度ではかなわない。というわけで、今すぐということもないだろうし、季節季節ではドーンと広告が入る号もあるはずなので、あと1年はなくなることはないだろうが、広告の減少によって、大手雑誌が徐々に勢いを失いつつあることだけは間違いないようだ。
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