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3年後のビデオカメラを想像してみる。

このところ、家庭用のビデオカメラとその管理・保存方法について考えることが多くなった。

動画ネタ続きで恐縮だが、家族の記録という最も大事なデータをどう残すかということを考えるのは、とても大切なことだと思う。デジカメ写真に関しては、世間一般の人の間でもその保存・管理方法がかなり確立されていると思うが、動画についてはまだまだだ。そこで、まずは、3年後のビデオカメラを想像してみることにした。

たぶん、ビデオカメラはSDのみ、またはSD+HDDというパターンが多くなると思う。3年後、SDカードは8GBが1000円、16GBが2000円くらいで手に入るようになり、もしかしたら、SDカードごと保存するスタイルに急激にシフトするかもしれない。こうなると、大事なイベントはSDカードに、日常の記録はHDDに、なんて使い分けが始まるかもしれない。
実際、パナソニックは、「カードに直接書き込める」を売りにしたSDカードの展開を始めた。これは、今後、SDカードの価格が下がり、SDカードでデータを保存する時代が来ることを予見しているようなものだ。

こうなれば、動画データの保存のためにBDレコーダーを購入するなんて、バカな話はなくなるし、BDディスクに保存するなんて面倒くさいことをする必要もなくなる。再生する場合も、パナソニックのビエラならSDカードスロットがあり、そこにSDカードを挿すだけでいい。つまり、イベントの記録をSDカードに保存しておけば、なんら不便はないというわけ。また、日常の記録を見たいなら、直接、ビデオカメラをテレビにHDMI接続して、HDD内の動画を再生すればいいし、バックアップが本当に欲しければ、パソコンにUSB接続して、パソコンのHDDにためればいいだけの話だ(パソコンもそのころには、安いモデルでも1TBが当たり前になるはず)。

さらにいうと、SDカードの大容量化によって、ビデオカメラとデジカメの垣根はさらになくなる、もしくは、そうしたモデルが出てくるはずだ。今のXacti DMC-HD1000がまさにそれだが、他社から、見た目はデジカメだけど、中味はAVCHD対応なんてモデルが出るかもしれないし、そうなれば、1週間の旅行でもデジカメ1台、SDカードは1〜2枚で十分という時代になる。3年後、50GBのBDディスクが1000円くらいになっている可能性もあるが、16GBのSDカードが2000円くらいになるなら、わざわざ動画データをBDディスクに焼く必要はない。

こう考えると、ビデオカメラの将来はバラ色だ。
カメラもメモリーも低価格化がさらに突き進むだろうし、そうなれば、保存・管理のためのBDレコーダーとかDVDライターなんて不要になる。逆に言うと、ビデオカメラを買うのに、今ほど、お金のかかるタイミングはない、ともいえる。きっと、これくらいのことはメーカーの人間も考えているだろうが、そうした動画データの運用について、長期的な視点でユーザーにアドバイスする気がないのがメーカーだ(責任は取れないからね)。

今、ソニー、パナソニックのサイトを見ると、「ビデオカメラの動画はBDディスクに残せ!」みたいなことがアピールされているが、3年後、「動画はSDカードでそのまま残せ!」みたいなことが、きっと平気でアピールされるに違いない。

カジュアルになりゆくビデオカメラ。

写真がデジタルになって、個人が保管するデジカメ写真の枚数はフィルム時代の数十倍にもなっているのではなかろうか?

その理由としては、フィルム代や現像、プリントといったランニングコストがかからないことが挙げられるが、僕はそれ以上に、写真のカジュアル化という要素が大きいと思う。これまで写真は、何かイベントがあるときに撮るものだったが、デジカメはそうした写真の概念を根底から変えてしまい、日常の記録ツールになってしまった。

僕は、ビデオカメラも、遅かれ早かれ、同じ道を辿ると思っている。もちろん、動画のほうがよりイベント性が強いから、デジカメほどカジュアルにはならないかもしれない。でも、ひとたび、HDDやメモリーカードを使ったビデオカメラを手にしたら、誰もが、従来のテープの数倍は多く撮影するようになるはずだ。例えば、8ミリビデオ方式やDV方式のビデオカメラで年に5〜6本(つまり5時間程度)撮影していた人が、今後、AVCHD方式のビデオカメラを使うようになったら、年間20〜30時間程度は撮るようになるのではないだろうか?(少なくとも、子供が生まれて、小学校を卒業するまでの12年間はそうなるだろう)。

ちなみに、20時間(フルハイビジョンはおおむね、1時間8GB)というのは容量にして160GB前後。ブルーレイディスクなら3枚強で済む計算だが、問題なのはディスク1枚に入るシーン数である。動画がカジュアルになるということは、どうでもいい日常茶飯事のワンシーンを撮ること、すなわち、1本当たりの動画の長さが極端に短くなるということに他ならない。例えば、年に20時間撮影するとして、そのうち、1時間程度の長尺ものが5本、残りは5分の短尺ものだった場合、年間の撮影本数は185本。もし、年30時間となると、305本の動画データが毎年たまっていくことになる(この場合、1枚のブルーレイディスクには約100個の動画が保存される)。

デジカメの場合、すでに撮影した写真は1万枚を超えているという人も少なくないはずだが、それでも検索に困っているという話はあまり聞かない。それは、メインの保存場所がパソコンのHDDであり、検索や閲覧が容易だからだろう。では、動画データの場合、どうなのか?

現在、AVCHD方式を強力に推進するソニーと松下は、ブルーレイレコーダーを使って、ブルーレイディスクに保存することを推奨しているが、前述のようなペースで動画が増えていったとすると、10年後、ディスクは30〜50枚、動画のカット数は2000〜3000にも上る。こうなったとき、ブルーレイレコーダーがどこまで役に立つのか、はなはだ疑問だ。
1枚に1タイトルとか2タイトルしか入っていない映画やアニメなら、ディスクが何十枚あろうと、探すのに困るということはないわけだが、5分程度の雑多な日常が記録された動画が100個も記録されたディスクの中からどれか1シーンを探したり、見たいシーンをダイレクトに選んだりするとなると、リモコン操作が基本のレコーダーでは無理がある。そもそも、AV機器は録画した番組やレンタルしたDVD、BDを再生するものであり、たくさんのファイルの中からあるファイルを検索するという発想では作られていない。

Xacti・DMX-HD1000を使うようになってから、僕は、ビデオカメラはパソコン寄りであるべきか、AV寄りであるべきかをずいぶんと考えてきたが、カジュアルな動画時代の最優先事項は「長期に渡ってさまざまな機器で再生できること」「たくさんの動画があっても素早く検索できること」であり、決して「高画質であること」ではない。とすれば、ファイル管理、検索という概念があり、デコーダーでさまざまな動画ファイルに対応できるパソコンのほうが融通性が高いのではないか、という気がする。
本当なら、AVメーカーには10年、20年といった単位での「動画再生保証」をして欲しいものだが、これまでVHS(VHS-C)、8ミリビデオ、Hi8、DV、HDV、DVD、そして、今のHDD、SD(MS)、BDと、信じられないほどの変わり身で新規格の商品を売ってきたメーカーにそれを望むのは無理だろう。

また、デジカメ画像のJPEGは、いみじくも、国際標準化機構(ISO) 、国際電気標準会議(IEC) と国際電気通信連合(ITU)で認められた世界規格。一方、AVCHDはあくまでもソニーと松下が策定した仕様にすぎないという問題もある。将来、もっとすごい圧縮技術と通信技術が登場する可能性だってあるし、そうなったら、ビデオカメラはあっという間にそっちにシフトしてしまうかもしれない(例えば、テレビ電話の延長のような技術で、撮影しながらリアルタイムでその映像を自宅のテレビに映し出すとか、ネットにアップすとか)。そして、そのとき、ソニーと松下がAVCHDを頑なに守り続けるとは、とても思えないのだ(他社が新技術でドンドン売っているとき、その波に乗らないわけがない)。

日本の今のビデオカメラは、フルハイビジョンがキーワードとなっているが、この流れがそのまま世界で通用するかどうかだってわからない。実は、DMX-HD1000の1280ピクセル×720ピクセルのほうが、ハイビジョンテレビでもそれなりにきれいにだし、ネットでの流通にも適しているという見方もできる。ハイスペックなものが生き残るとは限らないのが、デジタルの難しいところかもしれない。

ザクティはビデオカメラの夢を見るか?(4)

こんなに続けるつもりはなかったけれど、DMX-HD1000の抱える問題点について、ちょっと考えてみよう(自問自答ともいう)。

まず1点め。
「今後、DMX-HD1000の後継が出なくなったり、サンヨーがサポートを止めたりした場合、撮影した動画データ(MPEG-4 AVC/H.264)をテレビに出力する手段がなくなるのではないか?」

これに関しては、実は一部のユーザーは、バッファローのLT-H90シリーズやPS3を使って、テレビに出力しているようだ。どうやら、LT-H90シリーズはPS3はMPEG-4 AVC/H.264に対応しているようで、これらがあれば、仮にDMX-HD1000の後継が出なかったとしても、何とかなる。ちなみに、一部の人々は、次のザクティはAVCHDで来るのではないかと予想している。僕はそれはないと思っているが、仮にあったとしたら、その時はMPEG-4 AVC/H.264とAVCHDの両対応で出てきてほしい。こうした商品企画はサンヨーしかできないし、もし、ここまでやってくれれば、HD1000の後継機は神機と呼ばれると思うのだが……。


次は、
「将来、AVCHD方式のビデオカメラを所有した場合、2種類のフォーマット(MPEG-4 AVC/H.264とAVCHD)の動画データを運用するはめになるのでは?」

フォーマットを一つに統一するには、MPEG-4 AVC/H.264をAVCHDに変換するしかない。しかし、今のところ、MPEG-4 AVC/H.264をAVCHDにスマートレンダリングすることはできないらしいので、再エンコードには恐ろしく時間がかかる。つまり、現状ではフォーマットを統一することは考えないほうがよさそうだ。一つ言えるのは、パソコンやネットの世界ではMPEG-4 AVC/H.264のほうが汎用性が高く、AVの世界ではAVCHDのほうが汎用性が高いということ。サンヨーがしっかりHD1000の後継を出し続けてくれれば、もしかしたら、AVCHD方式のビデオカメラを買わずに済むかもしれない。ま、先のことはわからない。

最後は、
「外付けHDDのバックアップはどうするか?」

そう! 思い出となる動画データはバックアップが欠かせない。現状では、HD1000の動画データは外付けHDDに保存され、SDカードからは消去される。しかし、これではもし、HDDに何かあったらおしまいだ。一体、どうやってバックアップを取るのが最も簡単か? これについては、2、3日悩んだが、今は、手持ちのNASであるHDL-GX250を利用している。実は、HDL-GX250にはセルフバックアップという機能がある。これは、HDL-GX250に外付けのHDDをUSB接続すれば、本体のデータを外付けのHDDに丸ごと保存するというもの。しかも、逆方向(外付けHDDのデータを本体にバックアップ)も可能だから、HDL-GX250の前面USB端子に、Xactiライブラリ用HDDをつないでやれば、簡単にバックアップが取れるというわけだ。スケジュール機能もあるから、毎週土曜の夜にでも、Xactiライブラリ用HDDをHDL-GX250につないでやれば、パソコンレスでバックアップを取ることが可能だ。
ちなみに、NASにバックアップを取るメリットは、NASにバックアップした動画データをパソコンで再生できる点。HDL-GX250はDLNAサーバーにもなるから、もしかしたら、LT-H90シリーズやPS3を使って、テレビで再生することができるかもしれない。

とまぁ、大体、以上がHD1000が抱える問題点に対する対処法である。ちょっと自信のないところもあるが、とりあえず、今は先のことを考えず、どんどん撮影を楽しもうと思う。

ザクティはビデオカメラの夢を見るか?(3)

悩んだ末にたどり着いたDMX-HD1000だが、最終的に決断したのは、実は、値段がとにかく安かったからだ(って、そんな結論かよ!)。
僕がヨドバシで買ったとき、DMC-HD1000は6万8000円(ポイントは20%還元!)。しかも、そのとき、僕は20000ポイント近くもっていたので、差し引き5万円でHD10000をゲット。20%のポイントを10000円とすれば、実質、4万円で購入したといえなくもない(ちょっと強引だが)。以下に述べるように、DMC-HD1000にはいろいろと運用上の問題はあるが、AVCHD方式の定着とBDレコーダーの低価格化が起きるまでのつなぎとしては、十分にお買い得感があった。

で、その運用上の問題点だが、DMX-HD1000ユーザーが最も頭を悩ますのは、今後、DMX-HD1000の後継が出なくなったり、サンヨーがサポートを止めたりした場合、撮影した動画データ(MPEG-4 AVC/H.264)をテレビに出力する手段がなくなるのではないか、ということだ。また、将来、AVCHD方式のビデオカメラを所有した場合、2種類のフォーマット(MPEG-4 AVC/H.264とAVCHD)の動画データを運用するはめになるという問題もある。MPEG-4 AVC/H.264は純然たるパソコンファイルなので、再生できなくなる心配はないけれど、AV用途での活用が、将来、かなり難しくなることだけは想像できる。

一方、現状の保存・再生に関しては、市販の外付けHDDを利用できるのがおもしろい。DMX-HD1000付属のクレードルにはUSB端子があり、[外付けHDD]←→[DMX-HD1000+クレードル]←→[ハイビジョンテレビ]と接続しておけば、DMX-HD1000で撮影した動画データを簡単に外付けHDDにピーできる(コピー後消去も可能)。逆に、外付けHDDに保存した動画データを呼び出して、再生することもできる(これをXactiライブラリと呼ぶ)。また、電源連動機能付きの外付けHDDなら、DMX-HD1000をクレードルにセット→リモコンで電源ON→外付けHDDの電源が自動でONといったことも可能。あとは、テレビに表示されたメニューから[転送]を選択すれば、動画データはすべてHDDにコピーされる。ちなみに、HDD側では、コピーした日付(撮影した日付ではない)のフォルダが自動生成され、そこに動画データが保存される。
やれ、BDレコーダーだ、パソコンだ、DVDライターだと、選択肢は多い半面、お金ばかりかかるAVCHD方式のビデオカメラに比べると、DMX-HD1000は市販の外付けHDD(250GBなら1万円以下で買える)を保存先として使うことができる。8GBで1時間撮影できるとして、250GBあれば、30時間は保存可能。それが1万円以下なのだから、文句はない(ちなみに、500GB HDDは1万5000円〜2万円)。DMX-HD1000はAVCHD方式というトレンドには乗っていないが、逆にパソコン寄りのファイル形式なので、こうした汎用性の高いストレージが利用できるわけだ。

結局、DMX-HD1000のメリットは、6〜7万円でハイビジョン動画の撮影〜保存〜再生というソリューションが手に入る点だ(閉じた形でのソリューションではあるけれど)。方や20万円に対して、かたや6〜7万円(ちなみに、僕は手持ちの外付けHDDを利用中)。2〜3年後のビデオカメラを取り巻く状況がどうなっているかわからないが、目先のことだけでいえば、値段の割にかなり満足のいくシステムではある。
次回は、冒頭で述べた運用上の問題点をどうするか? 外付けHDDのバックアップはどうするか? BDレコーダーが本格化したときにどうするか? などについて、検討してみたい。

ザクティはビデオカメラの夢を見るか?(2)

前回の続き。

ビデオカメラの体制は、国内においては間違いなくAVCHD方式だ。しかし、問題はどのメーカーのAVCHD方式のビデオカメラを購入しても、ビデオカメラだけでは、ほとんど役に立たないということだ。

例えば、パナソニックのHDC-SD9を買ったとしよう。その場合、撮影した動画は次の3パターンで保存・再生することになる。
(1)パナソニックのBD/DVDレコーダーを買い、HDD/BD/DVDのいずれかに保存する。再生は、もちろんレコーダーを使用。
(2)いったんパソコンに動画データを移し、付属のソフトを使ってDVDに保存する。この場合、再生はパソコン上でのみとなる。
(3)別売のDVDライター・VW-BN1(2万5000円程度)を購入し、ビデオカメラをUSB接続して、DVDに保存。[VW-BN1]→[HDC-SD9]→[ハイビジョンテレビ]と接続すれば、再生も可能。

一見、多彩な選択肢があるように見えるが、実は(2)(3)はとても現実的な解とは思えない。というのも、HDC-SD9の最高画質で1時間撮影すると、その動画データは約8Gバイト。2層のDVD-Rには何とか収まるものの、ディスクへの書き込み時間はたぶん最低でも実時間はかかる。しかも、追記はできないので、2GBや4GBしかSDカードに撮影していない場合でも、どんどんDVDディスクが増えていく。といって、追記のできるDVD-RWやDVD-RAMを使うことにすると、今度は片面4.7GBしか記録できないため、8GBのSDカードに目一杯撮影した場合、動画データを編集して4.7GBに収めるか、2枚のディスクに分けて記録するかしかない。いずれにせよ、最終形態をDVDにしてしまうと、あとあと、かなり面倒なことになりかねない。
たぶん、メーカーもそのことはよくわかっていて、最終的には自社のレコーダーを買ってもらおうという腹づもりなのだろう。でも、自分で撮影した動画が人質になり、結果、そのメーカーのレコーダーを買わなければならないなんて、そんな馬鹿なことがあっていいのだろうか?

それに、単にレコーダーを買えばいいという問題でもない。上記で説明したとおり、DVDレコーダーではダメなのだ。確かに、DMC-XP12あたりを6万5000円程度で買って、250GBのHDDに動画データを思う存分ため込むという方法はある。しかし、HDDの寿命はせいぜい4〜5年。長くても10年はもたないだろう。つまり、ため込んだ動画データはいずれは別のものに置き替えなければならない。でも、DVDレコーダーの場合、書き出せるのはDVDだけだから、動画データの引っ越しは想像を絶することになる。
つまり、レコーダーを買うなら、BDレコーダーでなければ、幸せになれないということだ。しかし、パナソニックの場合、最も安いDMR-BR500で10万6400円。な、なんと、これはHDC-SD9とほとんど同じ値段だ。こうした事情はソニーとて同じこと。キヤノンに至っては、自社でレコーダーを持っていないから、SDカードスロットのあるパナソニックのレコーダーを買い、互換性に関しては、自己責任ということになる(一応、互換性情報は公開されているが)。

要するに、今、AVCHD方式のビデオカメラを買って、幸せになる(将来に禍根を残さない)ためには、併せてBDレコーダーも買い、20万円近い出費を覚悟しなければならない。しかも、実際には、どうせ買うならWチューナー付きがいい、テレビだって録画するからHDDはもっと多めのほうがいいなんてことになると、予算はあっという間に30万円コース。
今までは、ミニDVテープを使ったビデオカメラが数万円で手に入り、ほかにかかるのは1本1000円程度のテープ代だけだったのだが、ここまでくると、もはや、AVCHD方式のビデオカメラは金持ちのカメラ、DVビデオカメラやDVDビデオカメラは貧乏人のカメラという気がしなくもない……。

ちょっと愚痴めいてしまったが、ここでようやく僕の話に戻すと、今のところ、我が家では薄型テレビもBDレコーダーも買う予定がないので、今、AVCHD方式のビデオカメラを買っても、どうしようもないということだ。といって、HDR-HC3+DVテープのままでは、成長著しい玄の日常を取り逃がすことになる。まさか、たかがビデオカメラのことで、こんなジレンマに陥るとは思わなかったが、テープもダメ、AVCHDもダメというジレンマの中でたどり着いたのが、ザクティDMX-HD1000というわけである。

ザクティはビデオカメラの夢を見るか?(1)

初代のDMX-C1が2003年11月に登場してから、4年半が経つ。メモリーカードに動画を保存するというコンセプトは、当時はとても目新しく、その先見性にしびれた僕は、その使い勝手を確認すべく、何度も店頭に足を運んだものである。とはいえ、初代機に付き物の完成度の低さ(特にAFのフラツキ)やメモリーカードの価格の高さ、そして、世の中がハイビジョン画質に向かっていたという状況も相まって、残念ながら購入には到らなかった。

しかし、4年が経ち、世間ではハイビジョンが当たり前、メモリーカードも8Gタイプが5000円を切るようになった。もちろん、ザクティも動画デジカメではなく、ビデオカメラとして括られるほどに進化した。半面、AVCHD方式のハイビジョンビデオカメラが急激に増え、メモリーカードに動画を保存するというザクティの先進性は薄れてしまった。それどころか、薄型テレビやBD/DVDレコーダーを持たないサンヨーが、どうやってザクティをリビングに溶け込ませるか? という新たな問題も出てきた。SD画質なら、パソコン中心でもよかった。しかし、ハイビジョン画質となると、リビングの大画面で見たくなるのが心情(逆に、従来のザクティファンはパソコンでのハンドリングを重視したいかもしれない)。いったい、ザクティはどんなソリューションで、先行き不透明なビデオカメラ時代を乗り越えようとしているのか?

と、無意味に前置きが長くなってしまったが、今回は、満を持して、ザクティDMX-HD1000を購入したというお話だ。

ちなみに、我が家にはHDV方式のハイビジョンビデオカメラHDR-HC3(ソニー)があり、玄が生まれたときにはそれなりに活用していた。でも、それはイベント性が高かったからにほかならない。そのため、それが落ち着き、日常を動画に残すことが増えてくると、メディアがテープということにストレスを感じるようになる。データ保存の確かさは評価できるが、日々成長する子供のちょっとした仕草を撮るのに、テープは適さない。常にテープの管理を行い、いつでも撮影できるよう、頭出しをしておくなんて、少なくとも僕には無理だ。

とまぁ、そんなわけで、手軽に撮影ができ、データの管理も簡単なメモリーカード方式のハイビジョンビデオカメラを導入することは、我が家にとっては至上命題だったわけだ。しかし、現代ほどビデオカメラが混沌としている時代はない。そんな中、敢えて選ぶとしたら、AVCHD方式を選ぶのが順当なのだろうが、AVCHD方式のビデオカメラは多くの人が思っているほど、手軽なものではない。いや、確かに撮影自体は簡単だし、それでいて、驚くほどの高画質が手に入る。しかし、問題はその後だ。いったい、何に保存して、どう見るのか? 導入コストに見合うだけのソリューションは果たしてあるのか? 実は、僕がDMX-HD1000を導入するには、まずAVCHDビデオカメラの今を把握することが必要だった。

さらば、HD DVD。

3ヵ月くらい前に、「次世代DVDに憂う。」という記事を書いた。
そのときは、一日も早く次世代DVDを普及させようというメーカーの勝手な都合が、結局は、次世代DVDの普及を阻害するのではないか? という主旨で書いたのだが、その後、ソフトメーカーのブルーレイ支持が圧倒的となり、あれよあれよという間に、東芝はHD DVDから撤退することになった。ソニー、松下が相手では最初から分がなかったとも言えるが、個人的には、昨年末、一気にブルーレイレコーダーがブレークしたことが予想外だった。

「薄型テレビにしたし、ついでにビデオも新しくすっか!」的な感じで、セット購入した人が多かったのだと思うが、すでに店頭にはDVDレコーダーはなく、必然的にユーザーは次世代レコーダーを選択することになった。しかも、昨年末の段階ですでに東芝の劣勢は一般層にも伝わってきており、気付いたら、ブレーレイ一色になっていたというわけだ。ソニー機も松下機も 入荷待ちが多かったのは、メーカー事態もそうした流れを予想できなかったということだろう。

東芝も巻き返しをするのに、多少の時間的な余裕があると踏んでいたと思うが、ソフトメーカーとユーザー、そして販売店に押し切られる形で、あれよあれよという間に、今日の「HD DVD事業の終息について」という発表につながっていった。ユーザーにとっては、東芝の判断は英断だと思うが、結局のところ、VHS対ベータ同様、長時間記録できるメディアが勝利したということに尽きる。HD DVDの唯一のメリットであるメディアの生産効率の高さも、普及しなかったら、ほとんど意味がなかったというわけである。

それにしても、レコーダーに関しては、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いがあった東芝だが(今でもファンは多い)、こんなことで躓いて、今後、レコーダーが登場しなくなるとしたら、とても痛い(いちRDユーザーとしても)。僕もさすがに、東芝がすぐにブルーレイを出すとは思えないし(少なくとも、HD DVDユーザーの怒りが静まる数年は無理)、となると、東芝はレコーダーの分野で存在感をなくしてしまう可能性が高い。

そこで、東芝に提案だ。
我が家にはRD-H1というHDDオンリーの東芝製レコーダーがあるが、HD DVDから撤退するのであれば、まず今の時代にあった最強のHDDレコーダーを出すべし。基本は、RD-A301からHD DVDドライブをなくす。そして、HDDは1Tバイト。これなら、TSEモードで120時間。ワンクール分のドラマやアニメを録画するには十分だろう。そして、デジタルチューナーはダブル×2のカルテットチューナー。これなら、日テレ、TBS、フジ、テレ朝の番組がかぶってもへっちゃら。さらに、ネットワーク機能を生かし、パソコンで再生できるのはあたりまえとしても、できれば、インターネット越しでの再生(可能なら、iPod touchでも)にも対応してほしい。さて、ここまでできて12万円なら、どうだろう? ついでに、外付けの(他社製)BDドライブが接続でき、編集した後のデータをムーブできるなんてことにしちゃえば、必要な人は後からそいつを追加すればいい。

ある意味、今回の騒動で、東芝はBD以外は何でもありなったと思う。レンタルBDが普及するのは、もう少し先だろうし、見たい人はPS3かなんかで見ればいい。プレーヤーもその頃には、2万円くらいで買えるだろう。そこまで見据えたうえで、今、ユーザーが東芝のレコーダーに求める最高峰のものを、すぐにでも、遅くとも北京五輪が始まる直前のボーナス期までに出してほしい。実は、もう準備してあるんじゃないの?

次世代DVDに憂う。

次世代DVDといえば、何となくブルーレイが有利そうにみえるから、いずれはブルーレイが標準になるだろう。多くの人はなんとなく、そんな風に思っているのではないだろうか?

そもそも、やっとこさ、DVDが普及したというのに、なぜ業界はやっきになっているのか? 最大の理由は2011年7月にアナログ放送が停波され、テレビはデジタルオンリーになるからだ。そのとき、1層4.7GBしかないDVDでは、デジタル放送は30分くらいしか記録できない(仮に記録できたとしての話)。それに、HDDがメインになってしまうと、ディスクドライブもディスク自体もいらなくなるから、メーカーとしてのうまみも減る(HDDメーカーが喜ぶだけ)。ならば、次世代DVDの主導権を早めに握り、それを普及させて、将来的な利権を手にしたい。そして、そのためには、ソニーと松下だって手を組むというわけ。
実際、VHSを開発したビクターは、VHSの利権だけで10年以上もの間、潤って来た。次世代DVDの覇権争いはVHSの夢よもう一度というワケで、ブルーレイでソニーと松下が手を組んでいるのは、自民・民主の大連立に近いといってもいい(こっちはご破算になったけど)。ちなみに、大連立は国民不在と各方面から批判を浴びたが、次世代DVDに至る道は完全にユーザー不在だ。

そして、なかなか普及しない次世代DVDに業を煮やしたのか、ソニー、松下はさらなるウルトラCを搭載したレコーダーを発売している。ソニーの「たっぷりハイビジョン録画」、松下の「フルハイビジョン長時間4倍録り」がそれで、なんとデジタル放送をさらにMPEG4 AVCでエンコードし、最大4分の1にまで再圧縮して記録することができる。「高画質のまま4倍も多く録画できるなら、それはそれでいいじゃない」と一般のユーザーはだまされそうだが、翻って考えてみると、そんな技術があるなら、何のために次世代DVDが必要なのか? ということになる。例えば、松下のDMR-BWシリーズなら、HEモードで、1層4.7GBのDVDに100分、2層8.5GBのDVDに3時間のハイビジョン記録ができる。今や、2層8.5GBのDVDディスクは1枚400円以下。それなら、それでいいではないか。

そもそも、圧縮して送られてくるデジタル放送をさらに再圧縮して記録するというのは、僕は邪道だと思うし、メーカーも最初はそんなことを想定していなかったはずだ。だからこそ、次世代DVDの規格が登場したわけなのに、それすらあっさりと捨て去ってしまうのは、納得いかない。一体、誰のための次世代DVDなのか? メーカーはそのことをもう一度考え直すべきだし、ユーザーもこうしたメーカーの思惑に振り回されてはならないと思う。ちなみに、一番ひどいのはソニーで、こうした再圧縮技術を使っていながら、あえてDVDへの記録はできないようにしている。再圧縮記録はBDかHDDにしかできないというのは、まさにユーザーそっちのけのソニーらしいやり方だ(MP3に対応せずにユーザーからそっぽを向かれたウォークマンの教訓が相変わらず生かせていない)。

話はさらに続く。
こんな感じで、BD陣営がかなり好き放題やっている中で、今度は唯一のHD DVD陣営であるが東芝が爆弾を投下した。それが、RD-A301である。こちらは、DVDに従来記録もできます、地デジのMPEG-2 TSも記録できます、MPEG4 AVCも記録できますというもの。DVDフォーラム策定の規格であるHD Rec対応なので互換性もあり、みんなじゃんじゃんDVDを使ってくださいというスタンスで、その結果、HD DVDの普及が遅れたってかまいませんという破れかぶれ路線だ。要するに、今や、BDかHD DVDかではなく、もう各社バラバラというのが現状となってしまった。
次世代DVDの普及を急ぐあまり、次世代DVDの普及が遠のいてしまったというのが、僕の見方だが、最大の原因はユーザー不在であること。賢い消費者は、慌てず騒がず、じっとメーカーの行く末を見守るに限る。

DIGAにHDV映像をダビング。

昨年11月20日の記事で、パナソニックのDIGA DMR-XW50は、実質的にHDV入力(ハイビジョンビデオカメラの信号入力)ができないという内容のことを書いた。しかし、どうやら、それは間違いだった。
2ちゃんねるのAV機器板に行くと、DMR-XW30/50のスレッドがあり、ここでは、かなり前から「DMR-XW50はHDV入力ができる」という話が書き込まれていた。ただ、その具体的な方法には触れられておらず、僕自身もうまくいかなかったので、この書き込みはガセか単なる勘違いであろうと決めつけてしまっていたのだ。

ところが、昨夜、改めてDMR-XW50とHDR-HC3をつないでみたら、ハイビジョン画質のまま、HDV映像を録画することができた。最大の盲点は、DMC-XW50とHDR-HC3はi.LINK接続をするので、DMC-XW50のi.LINK(TS)ダビング機能を使うと思い込んでいたことだ。しかし、残念ながら、この方法では、何度試しても、DMC-XW50はHDR-HC3を認識しない。
そこで、単純にHDR-HC3→DMC-XW50へのダビングを試みてみた。
実は、DMC-XW50の入力切り換えにはL1、L2といった外部入力のほかに「i.LINK(TS)」という項目があり(!)、これを選ぶと、DMC-XW50経由でHDR-HC3の映像がテレビに出力される。ここまでくればしめたもの。あとは、録画モードがDRなのを確認して、HDR-HC3を再生、DMC-XW50を録画にすれば、見事、HDV映像がDMC-XW50のHDDにダビングされる(実際、うまくいった)。

開始から停止まですべて手動というのが面倒だが、とにかくミニDVテープ上のHDV映像がそのままHDDに保存され、あとは自由自在に再生できるようになる。それに、ここまで準備しておけば、将来、値下がりしたBDレコーダーを買ったときも、ディスク化するのが簡単というわけだ。
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DMR-XW50がアップデートされるのだ。

つい先日、RD-H1のファームウエアをアップしたと思ったら、今度はDMR-XW50のファームウエアがアップデートされるという。
その内容は、下記のようなもの。

2006年9〜11月発売のブルーレイDIGA/ハイビジョンDIGAに対して、 多くのご要望をいただいているリモコンでのチャプターマーク作成機能を、このたびソフトウェアバージョンアップによりお使いいただけるようにします。

前々回の記事で、チャプター機能が追加されるかもしれないと書いたばかりだが、今回のアップデートはまさにそれ。これまでDMR-XW50でチャプターを打つことは一切できなかったが、この機能がつけば、再生時にリモコンボタンを使い、ポンポンとチャプターが打っていける。これは、録画した番組のあるシーンを繰り返し見たり、ムービーから取り込んだ映像のシーンの区切りにチャプターを打ったりするときにとても重宝するはずだ。
正直、我が家でのレコーダーの使い方は見てはすぐ消し、見てはすぐ消しの繰り返しなので、それほど多用するとは思えないが、もちろんできないよりはできたほうがいい。そして何より、こうしたユーザーの要望に耳を傾け、それに対応するという松下の姿勢がうれしい。

ところで、前回のDMR-XW50の記事では触れなかったが、松下のDIGAには東芝のRDシリーズにあるようなフォルダ機能がない。RD-H1の場合、アニメとかドラマといったフォルダを作って、予約録画時にどのフォルダに録画・保存するか指定することができたのだが、これはパソコンライクでなかなか便利。そのため、このフォルダ機能の有無もレコーダー選びのうえでは、けっこう重要なポイントになっていた。
松下もこれについてはいろいろと検討したようだが、結果、DIGAにはフォルダ機能に変わるものとして、「まとめ表示」という機能を採用。これは毎週予約している番組を一つのタイトルとして表示するというものだ。例えば、月9の「のだめカンタービレ」を毎週予約しているとすると、タイトル一覧には「のだめカンタービレ」というタイトルとその録画番組数が表示され、さらにそのタイトルを選択すると、実際の録画番組一覧が表示されるという寸法。フォルダ機能のように細かい設定はできないが、同じ番組ごとに自動的に「まとめ表示」されるのは意外に便利で、実際、一般ユーザーにはこちらのほうが支持されるのではないかと思う。

最後に、DMR-XW50のHDD容量だが、購入する前は500GBというのを非常に少なく感じていた。というのも、RD-H1(HDD容量250GB)のころは、アナログ放送にかかわらず、全体の4/5くらい(つまり、200GB)まで消費することがよくあった。デジタル放送はアナログの4倍くらいの情報量があるから、この計算で行くと、デジタル対応のレコーダーはHDDが800GBないと足りない計算だ。ところが、このDMR-XW50は番組の消去が実に簡単にでき、これがHDD容量の圧迫に歯止めをかけてくれている。
なにしろ、リモコンに消去ボタンがあり、タイトル表示ちゅうだけでなく、なんと再生中でも、この消去ボタンを押すだけで簡単にいらない番組を消すことができる(RDシリーズは番組の消去がとてもめんどう、かつ手間がかかるため、消去を後回しにしがち)。あまりにあっけなく番組を消去できるのが恐い感じもするが、見ては消すという用途が中心であれば、実に快適。このあたりは、相当に松下社内でも議論を重ねたのではないかと思う。

とゆーわけで、ずいぶん長くなってしまったが、今のところ、DMR-XW50という選択は、我が家の使い方的には実に最適だったと思う。もっとも、現在の地上デジタル放送はコピーワンスの関係で非常に使い勝手が悪く、しかもブルーレイディスクやHD DVDのような次世代ディスクもまだまだ高価。つまり、現状の地上デジタル放送は録画したものをパッケージとして残すというより、見たら消すという使い方にマッチしているというわけ。そして、だからこそ、一見シンプルなDIGAでじゅうぶんともいえるわけなのだ。
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