July 2018  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

Googleマップの貼り付け機能。

Googleマップ、ブログやWebに簡単に貼り付けられる新機能を追加」という記事を読んだので、早速テスト。


拡大地図を表示
ま、こんな感じである。手順も簡単。
Googleマップで目的地の地図を表示させて、右上の「このページのリンク」をクリックし、「HTML を貼り付けてサイトに地図を埋め込みます」のアドレスをブログにコピーするだけ。たったこれだけで、自分のブログにマウスでグリグリ動かせる地図が貼り込めるのだ。
ちなみに、この場所は、板橋駅前の「オキナワン・カフェ・コザ」。前から気になっていたけど、なかなか入りにくくて試していなかったのだが、先日、思い切って入店。頼んだソーキソバが激うまだったのだ。若い頃、沖縄居酒屋に通い詰めていたから、ソーキソバにはちとうるさい。でも、コザのソーキソバは僕も納得の味。値段は安くはないけれど、スープの1滴まで飲み干せるうまさ。板橋、滝野川界隈の人は、ぜひお試しを。

オンラインマガジンの盲点。

ちょっと前の話になるが、小学館が大人向けのオンライン雑誌専門サイト「SooK」(スーク)を開設した。オンライン閲覧専門のライフスタイルマガジンという触れ込みで、一挙に7誌も用意しているのがいかにも大手出版社らしいが、どうして出版社発のオンラインマガジンというと、文章が縦組で、しかも紙をめくるように読むスタイルになってしまうのだろう。他にも、FlipBookをはじめ、似たようなオンラインマガジンがあるが、いずれも縦組。仮に、横組でも、ページをめくるようなスタイルだけは崩そうとしない。僕は、ここに出版社のアナログさ、頭の堅さ、他者から学ぼうとしない傲慢さを感じずにはいられない。

まず結論からいうと、パソコンのディスプレイは縦組の文章を読むのに適していない。出版社の人間はたったこれだけのことをわかろうとしないのだ。僕たちが、あるホームページを読んでいるとき、その視線は画面の最上部から最下部まで大きく動いているだろうか? 答えは、否だ。ほとんどの人は、目線は画面の中央に置き、一定の範囲内で視線を動かしているはずだ。そして、その範囲から外れる文章はスクロールさせ、目線の範囲に収めてから読む。そのほうが、視線や頭を大きく動かすことなく、楽に文章を読めるからだ。また、人間の視野は左右に広いから、横組でも極端に幅が広いのでなければ、視線を大きく動かすことなく、文章を追える。なぜ、ホームページが縦組より横組のほうが読みやすいのか? そこには、こうした理由があるわけだ。

そして、実は縦組の文章ですら、僕たちはなるべく頭を動かないように読んでいる。例えば、自分が新聞を読んでいる姿を思い浮かべてほしい。さすがにあの大きな紙全体を視線を動かさずに読むことは不可能。そこで僕たちは、新聞を上下左右に動かし(または新聞自体を折り曲げ)、読みたい部分を視界の中央に持ってきて読んでいる。そして、雑誌や書籍の場合は、本を上下に動かすかわりに、本をやや寝かせることで、同じような効果を得ている。本をやや寝かせると、自然とあごを引くことになり、視線を上下させるだけで本を読めるようになる(頭を動かす必要がなくなる)。もし、逆に本を立てると、あごが上がり、本の下のほうを読もうとすると、視線だけでなく、頭も動かさないと、非常に読みにくくなる。

もうわかっただろうか? パソコンのディスプレイで縦組のオンラインマガジンを読むというのは、本を立てて読むことと同じことなのだ。そのため、文章の下に来る度にあごを引き、最下部に来たらあごを上げるということを繰り返すことになる。これが、縦組のオンラインマガジンを読むと疲れる、もしくは集中して読めない理由というわけだ。要するに、ディスプレイは立っている、紙は寝ているというのが両者の大きな違いというわけ。寝転がって読めるから紙の本や雑誌が読みやすいというのも、実は、単に寝転がれるからだけでなく、誌面と自分の頭の距離の問題を最適に保てられるからかもしれない。出版社は、早いうちに、こうした根本的なことに気付かなければ、お金を産まないオンラインマガジンを垂れ流し、最後には潰すということを繰り返すことになる。

それにしても、新しいビジネスを立ち上げるのに、こうした根本的な部分を議論することなく、ただ紙をネットに載せ替えることしかしない出版業界って、やはり衰退するしかないのだろうか? 最大手の小学館ですら、この程度だからね〜。いや、ビビリます。

アマゾン プライムの損得勘定。

アマゾンが、年会費3900円で配送料が無料になる「Amazonプライム」というサービスを開始した。これまでも購入金額が1500円以上であれば、送料はかからなかったわけだが、このAmazonプライムを利用すれば、商品が400円だろうが500円だろうが、購入金額を気にすることなく、Amazonでショッピングが楽しめる。

しかし、このAmazonプライムは、本当にお得なサービスなのだろうか?
もちろん、Amazonにとっては、明らかにメリットがある。まず、これまで1500円未満で購入を躊躇していた顧客が、価格を気にせず、購入に走る。明らかに購入機会は増加するわけだ。また、3900円のキャッシュが先に手元に入るというのもメリット。1万人が会員なれば、約4億円。10万人なら40億円。まぁ、10万人ということはないだろうが。

ちなみに、Amazonプライムには、もう一つ、お急ぎ便がただになるという特典もある。このサービスは、首都圏に限り、+350円を支払えば、朝8時半注文分までは、その日中に届くという便利なサービス。もちろん、送料も無料だ。例えば、月2回刊の「サライ」(480円)と「PEN」(550円)をそれぞれ注文したとしても、年会費だけで済む。月に4冊。年に48冊。この場合、1冊届けてもらうのに消費者が払うコストは、3900÷48=約81円。約500円の雑誌を届けてもらうのに80円払うかどうかはちょっと微妙だ。ただし、Amazonプライムは一つの契約で、家族3人が利用可能。つまり、個人でなく、家族で利用すると考えれば、上記のコストはさらに下げることができる。

僕個人としては、本や雑誌を届けてもらう場合、そこに支払える手間賃は上限が10%。500円なら払って50円。1200円なら120円がいいところ。逆算すると、年に3万9000円以上購入しているのなら、3900円は許せる金額ということになる。ただし、1500円以上はそもそも送料無料なのだから、1500円未満の商品を3万9000円分買うという条件付き。これは回数でいうと最低約26回。つまり、1499円の本なら年に26冊以上、1000円の本なら年に39冊以上購入する人でなければ、あまりメリットがないことになる。もう少し具体的にいうなら、月に450円の雑誌を2冊、500円のコミックを2冊、700円の新書を2冊、Amazonで購入するというのであれば、3900円は支払う価値がある。最近の単行本はほとんどが1500円以上するから、やはり上記のような価格の安い本をコツコツと注文するしかない。

う〜ん、こんな計算をすると、やっぱり3900円は高いかも。その日中にどうしてもその本が欲しいなんてケースも、僕個人は今のところ、ほとんどない。

Movable Typeがバージョン4に!

もともと、このブログは外部にレンタルサーバーを借りて、そこにブログ?ソフトウェアであるMobable TypeのCGIプログラムを設置して運営していた。まだプロバイダーやポータルサイトがブログサービスを始める前で、Mobable Typeも英語版しかなかったから、2003年頃から続いているブログはそんなに多くないはずだ。

ただ、当時は参考資料も少なく、Mobable Typeもバージョン2だった(と記憶している)から、その設置は非常に難しく、トラブルも多かった。そして、ブログが普及してからはスパムコメントやスパムトラックバックがひどくなり、それに対する効果的な対策がなかった点にも頭を悩ませた。

そんなわけで、管理やセキュリティ対策の大変さから、僕はMobable Typeでのサーバー運営をやめ、今のロリポップのブログサービスに移行したわけだが、今日、発表されたMobable Typeのバージョン4は、またサーバー運営に戻ってもいいかな、と思わせるほどの内容だ。

最大の特徴は、ユーザーインターフェースがわかりやすく変更されたこと。簡単にいうと、今、プロバイダーやポータルサイトが提供しているようなインターフェースを個人で実現できる。また、Ajaxを採用しているので、画像やファイルを簡単にアップロードしたり、編集中の文章を自動保存したりすることも可能。そのほか、機能パックという形でさまざまなプラグインを後から追加したり、通常のWebページをHTMLの知識なしで作成したりするといった機能も追加されている。個人的に便利だと思ったのは、画像やファイルも含んだ完全バックアップ機能。これは、自己責任で恐る恐るMobable Typeを利用しているという人には、大きな安心感を与えてくれるのではないかと思う。

今、秋葉原ではLinuxインストール済みの中古ThinkPadが1万9800円で発売され、けっこうな人気らしいが、こいつにMobable Typeをインストールして、ブログを運営してみるのも面白いかもしれない。

消え行くメールソフト。

@niftyが、容量3GBの無料Webメール「@niftyメール」のサービスを開始した。GoogleのGmail(現在、容量は2.8GB)を考えれば、驚くような中味ではないが、無料のWebメールを提供している側からすると、Gmailの台頭は相当な恐怖であり、何とかそれに食らいついて行こうということなのだろう。

というのも、プロバイダーにとって、メールサービスは最高の有料コンテンツであり、かつ、メールアドレスという形でユーザーをつなぎとめておける実に便利な手段だからだ。もし、みんなが「もうメールはGmailでいいや」なんてことになったら、プロバイダーなんて乗り換え放題。ケータイのMNP(番号ポータビリティ)ではないが、下手をすると、アドレスポータビリティともいえる現象が起きないとも限らない。実際、僕の周りではGmailをメインに使う人が増えつつあるし、かくいう僕もそう(アドレスまでは変えていないが)。サッちゃんもすでにGmailがメインだ。そういえば、先日、取材したニコンの開発者の方も堂々とGmailを使っていたし。

ちょっと前までは、Webでメールをチェックするなんて考えもしなかったが(出来が悪く、使いにくかった)、ここまでブロードバンド接続があたりまえになり、Webメールも進化してくると、ローカル(パソコン側)にメールを保存してする必要性はほとんどない。プロバイダーの乗り換えが起こるかどうかはともかく、近い将来、メールソフトが使われなくなってしまうのは間違いないと思う。
そもそも、メールという大事なもの(ネットが普及して以降、大勢の人の仕事や恋愛や人生を左右してきたはずだ)が、いつ壊れるかもわからないパソコンで、もしくは、3〜5年置きに買い換えることがわかっているパソコンだけで管理されるというのは問題がある。パソコンを買い換えたときにメールデータを全部なくしてしまったという人は相当いるはずで、それだけでもWebメールのほうが安心であることがわかる。@niftyでは、有料会員には容量5GBで保存期間無期限というサービスも同時にスタートしたが、これは当然の流れだろう。

もちろん、Googleにすべてを預けるのは安心か? という議論もあるが、少なくとも、自分のパソコンで管理しているよりは、いろいろな面で安全だし、よくよく考えれば、サーバー側にあるメールをわざわざパソコンでダウンロードしてチェックするということ自体、無駄な行為だったのかもしれない。そのスタイルが激変するとは思えなかったメールだが、ここに来て、メールに大きな変化が起こりそうな予感がする。

日本一早い(?) nanaco使用レポート。

セブンイレブンの電子マネー、nanacoのサービスが本日10時00分に始まった。

というわけで、早速、朝イチで利用してみた。以前の記事にも書いたとおり、nanacoはFeliCaカードを使うタイプとケータイを使うnanacoモバイルの2通りがあり、前者は最初に会員の申し込みと、カード発行手数料300円が必要。一方、おさいふケータイの場合は、ケータイでnanacoモバイルのアプリをダウンロードし、このとき、ユーザー情報を登録することになる。

ただ、たとえケータイであっても、基本的にチャージは店頭でしかできないのが、何ともめんどう。以前(2002年頃の話)、am/pmがEdy対応になったとき、たかがチャージに5分も待たされ、しかも、僕の後ろにはたくさんの行列ができてしまった……という忌わしい記憶がよみがえる。当時、あのネーチャン店員はEdyの存在もチャージの意味も知らなかったのだ。もちろん、ネーチャン店員が悪いわけではない。今思えば、あの頃、手ぶらでレジに来るおじさんは、100%、タバコを希望したはずだ。それなのに、その客の口から出たのは「Edyのチャージをお願いします」だったのだから、ネーチャン店員が、僕を宇宙人を見るような目付きでにらんだのも無理はない。

そして、あれから5年。Suicaの圧倒的な普及で、「チャージ」という言葉は市民権を得たと実感した。そう! 今日のセブンイレブンのおばちゃん(推定56歳)は、僕の「nanacoのチャージ、お願いします」という攻撃に、すかさず「いくらですか?」と切り替えしたのである。時間は10時03分。たぶん、僕はその店でのチャージ第1号(しかも、ケータイで)だったと思うが、おばちゃんは臆することのない対応だった。この店ではチャージだけが目的だったので、入店→出店はわずか30秒くらいだったと思う。ちなみに、チャージをすると、nanaco番号の記載された(上12ケタは伏せ字)領収書が発行される。領収書というのも変な話だが。

次に、僕が向かったのは、会社近くのセブンイレブン。こちらでは、実際にnanacoモバイルで買い物をしてみた。買ったのは、ミネラルウォーターとチョコレート。合わせて、233円。お札で払うにはとてもうっとうしい金額だ(客も店員も)。こちらのレジのニーチャンは推定25歳。商品を渡し、お金を払うときに「nanacoで」といったら、彼は、一瞬、動揺したようだったが、対応自体は滞りなく済んだ。なお、購入時も領収書が発行され(当然だが)、こちらには購入内容とnanaco残高、さらにポイントが記載されていた。

↑ポイントは購入金額の1%(今回なら2ポイント)が加算される
が、今回はボーナスポイントが20ポイント追加されていた。

以上、自宅近くと会社近くの二つの店舗でnanacoを使ってみたわけだが、さすがセブンイレブンが気合いを入れて始めた自社サービスだけあって、どの店もどの店員もしっかりと教育が徹底されているようで、サービスに抜かりなし、と感じた。電子マネーによって、確かにレジの通過スピードはアップするし、つり銭ミスも減る。それに、僕が思っていたほど、チャージもめんどうではない。まぁ、Suicaと違って、一気に普及するものではないだろうが、便利になることだけは確実。ただし、こうなると、ますますケータイのセキュリティが心配だ。いざという時にどういう対応をとるべきか、そのイメージトレーニングだけはきちんとしておこうと思う。

スパム天国で、メールはあぼーんするのか?

「急増するスパム,2007年は正当な個人あてメールを上回る」
だそうだ。現在、世界中でやり取りされているメールは1日970億通あるが、そのうち400億通はスパムメール。個人から個人へのメールだけに絞れば、スパムメールのほうが多くなるということらしい。

それにしても、この実態はひどい。ひどすぎる怒り
実際、僕個人も、ずいぶん前からスパムメールに悩まされており、それは今も続いている。実は、Gmailを使い始めたのは、Gmailのスパムメールフィルターが優れていたからなのだが(しかも、スパムメールをパソコン側で受信することもない)、だからといって、スパムメールがなくなるわけではない。ちなみに、Gmailの迷惑メールボックスを見ると、この1ヵ月の間に届いたスパムメールの数は3000通以上! なんと1日100通のスパムメールが来ている計算だ。Gmailでは仕事、プライベートを含む3アドレスを登録しており、そのため、スパムメールが多いわけだが、3で割っても1日30通以上。こんな状態がいつまでも続いていいはずがない。


では、こうした現状は近い将来、解決に向かうのだろうか?
僕は、残念ながら、スパムの解決は難しいと思っている。それは、今のプロバイダーやサーバー業者の対応を見ればわかる。確かに、彼らはより高精度なスパムメールフィルターを考えているし、その効果はそれなりにある。でも、それはスパムメールをなくしたり減らしたりしているじゃんなくて、単に汚いものにフタをしているだけ。これは、マンションのポストに投げ込まれるピンクチラシをお掃除の人がきれいにしているのと変わりない。

でも、どうしたら、原因を元から叩くことができるのだろう? スパム増大が叫ばれてから、かなりの年月が過ぎているが、根本的な解決策がないまま、ついに400億通を突破! スパム業者を捕まえるイタチごっこは行われても、根本的な解決はまったくといっていいくらい行われていない(研究はされているのだろうが)。しかし、この状態がさらにひどくなれば、この10年で定着したメールという文化が根幹から揺らぐことにもなりかねない。
冒頭の記事によると、若い人たちのコミュニケーションは、メールからインスタントメッセンジャーに移り始めているなんて恐ろしいことを書いているが、もはや当たり前のコミュニケーションツールとなったメールが、スパムごときにあぼーんされるなんて、ありなのか? 1ヵ月3000通のスパムをもらう僕は、非常に不愉快な気持ちなのである。

Googleが止まらない!

検索エンジンでは、すでに世界のトップとなっているGoogle。しかし、僕は検索以外のジャンルでも、次々と新サービスを定着させようとするGoogleの推進力に驚かざるをえない。特に、日本語向けのサービスは、2バイト文字という敷居の高さがあるにもかかわらず、かなり積極的な姿勢。日本のIT企業はいったい何をやっているのか! と声を大にしていいたいくらいだ。

さて そんなGoogleが今年に入って日本語対応を果たした各種サービスは下記のとおりだ。

(1)Picasa ウェブ アルバム
これは1Gバイトの容量をもったウェブアルバム(250MBから増量した)。Windowsなら、無料の写真管理ソフト「Picasa」を使って、セレクトした画像を簡単にウェブ上にアップロードできる。僕は近い将来、すべての情報がネット上に保存される時代が来ると信じているが、Picasa ウェブ アルバムはデジカメ画像をネット上に保存するというスタイルを、現段階で、簡単かつわかりやすく形にしたものといえよう。ちなみに、L判プリント程度の解像度でよければ、1Gバイトで1200〜1500枚は保存できる。人生において、本当に大事な写真は、もしかしたら、これで事足りるかもしれない。

(2)Google Docs & Spreadsheets
日本語バージョンは、「文書とスプレッドシート」と呼ばれている。要するに、ブラウザー上で使えるワープロ&表計算ソフトのことだ。WordやExcelのように凝ったことはできないため、Poorman's WordとかExcelといわれるが、本質はそこにない。最大のポイントは、自分の作成したWordやExcelの文書をアップロードしておけば、それをどこからでもブラウザー経由で閲覧できるということだ。しかも、それを第三者と共有し、同時作業も行える。後者は「共同編集」と呼ばれるが、離れた人どうしが一つの文書を作成するというときに、ものすごく便利。上司対部下のような1対1の関係なら、共同編集はあまりピンとこないかもしれないが、4〜5人が一つの文書にチェックを入れるというようなケースでは、このGoogle Docs & Spreadsheetsは必ず役に立つだ。

(3)Googleノートブック
何気に便利なのが、このサービス。ノートブックという名称だが、メモ帳に近い。僕は英語版のころから、重宝して使っているが、とにかく、何でもかんでもここに保存しておけばいいという発想が楽。記入したメモを任意のジャンルに簡単に分類できるし、そのメモをジャンル間で移動させることも可能。また、ブラウザー拡張機能を追加インストールすれば、あるサイトの文章を選択し、右クリックすると、「メモを追加(Googleノートブック)」というメニューが現れ、簡単にサイト上の文章をGoogleノートブックに追加することもできる。「紙copi」という素晴らしいソフトがあるが、Googleノートブックは、すべてネット上に保存するという点で、はるかに利便性が高い。

(4)モバイルGmail
そして、最後がこのモバイルGmail。これは、本日、日本のケータイに対応したという超ホカホカのサービスで、なんと、ケータイからGmailをチェックできるようになった点がウリ。Gmailのチェックは、auのケータイではちょっと前から可能だったが、ドコモの数千万台のケータイでGmailが使えるというのは、すごいニュース。モバイルGmailの新しいところは、Googleの住所録である「連絡先」にも対応している点。Outlookの住所録データをCSVで書き出し、それを読み込ませておけば、いつでもケータイでパソコン内の住所録を閲覧することができるというわけだ(電話番号から直接、電話することも可能)。

とまぁ、Googleの日本語対応の新サービスはざっとこんな具合。
個人によって、その重要度は違うだろうが、(1)〜(4)を眺めると、デジカメ画像、オフィス文書、各種メモ、メールといったパソコン内の情報をすべてネット上で管理できることになる。しかも、今後は指定したフォルダのデータを自動でアップロードするといったしくみも考えられるし、そうなれば、最新の情報をどこからでも引き出せるようになる。
ただ、便利になる一方で、こうした情報のすべてをGoogleに管理されることに、反発や違和感を感じる人も多いはず。でも、それはこれまでのMicrosoftだって同じではなかったか? そもそも、ケータイを使うというのも、1社に個人データを管理させるという点では変わりなく、さらにいうと、銀行や郵便局も似たり寄ったりかもしれない。ただ、逆に僕が思うのは、Goolgeがここまで巨大情報装置になってしまうと、個人のデータは森の中の葉っぱ1枚とあまり変わりないのでは? ということだ。情報に埋もれさせて、情報を守る。そんな考え方があっていいのかもしれない。

とはいえ、Googleのパスワードは長く、そして、適度に変更したほうがいいのは、いうまでもない。

DRMなしの音楽ダウンロード!?

EMI、全楽曲を「DRMなし」に――iTunes Storeで販売

今日はエイプリルフールだっけ? と思うくらい衝撃的なニュースだ。違法コピーという問題にさんざん悩まされ続けてきた音楽業界が、ついに「DRMなし」という思い切った戦略を選択。この衝撃は、今後いろいろな企業を巻き込み、下手をすると、音楽業界の再編にまで発展しかねないと僕は思う。
ご存知のとおり、DRM(デジタル著作権管理)とは、デジタルコンテンツの違法なコピーを防ぐための技術。例えば、iTunesStoreではフェアプレイというDRM技術が採用され、利用者が許可した5台のパソコンでしか、購入した楽曲を再生できないという具合。しかし、当のアップルは、「DRMは音楽メーカーの要望であり、アップルはいつでもDRMなしに移る用意がある」という立場。一方、ヨーロッパでは、「iTunesStoreで購入した楽曲はiPodでしか再生できない。これは大いに問題だ」という論調が大勢。また、デジタル音楽にはDRMが使われているものの、肝心のCDはコピーし放題であり、実際には違法コピーが減っていないというのも事実。そんなこんなで、今、DRMは一つの岐路に立たされているいうわけなのだ。

そして、そこで名乗りを上げたのが、世界第3位の音楽レーベルであるEMI。第3位だからこそ、できたという気もするが、DRMなしについての戦略はなかなかよくできている。大筋は、下記のような感じだ。

(1)DRMなしの楽曲は、DRM付きの同じ楽曲より約30%高い。具体的には、DRM付きで99セントの曲は、DRMなしでは1ドル29セントとなる。
(2)しかし、DRMなしの曲のビットレートは256kbps以上。DRM付きが128kbpsなのに対し、倍の高音質で楽しめる。
(3)さらに、すでに購入済みの曲も、+30セントでDRMなしにアップグレードできる。



要するに、音質こだわり派やDRMに文句を言っている人にも、それを解決する選択肢を作ったということだ。しかし、これは、逆に見ると、iPodユーザーなら安く楽曲を購入できますよ、ということでもある。アップルにとっては、今の問題点が解消でき、しかも、iPodのユーザーをさらに増やせるかもしれないわけで、今回の発表はとてもすばらしい出来事なのだが、問題はこうしたDRMなし曲の投入で、違法コピーがどうなるのか? ということだ。

僕が考えるに、既存のほとんどのiPodユーザーは、これまでどおり、99セントのDRM付き曲を購入するのではないか、と思う。それは、そのほうが安いからだ。一方、高くても1ドル29セントの曲を購入するという人は、そのアーティストの熱狂的なファンかヘビーユーザーだろう。そして、そうしたファンやヘビーユーザが違法コピーを自分からネットに流すとは思えない。
もちろん、世の中、絶対はないので、その一部は違法コピーとしてネットに出回るだろう。しかし、購入時に30%も高い値段を取っていれば、かなり違法コピーによるマイナスは防げるのではないだろうか?
例えば、ある曲(1曲99セント)を1万人がダウンロードしたとして、85%(iPodの市場シェア)の人がDRM付き、残りの15%がDRMなしを購入したとする。すると、その売り上げは、8500人×99セント+1500人×1ドル29セント=1万350ドルとなる。もし、1万人全員がDRM付きを購入したら、9900ドルだから、DRMなしをラインアップに加えたほうが、450ドルのプラスになる。つまり、全体の4.5%(450曲)が違法コピーでも、EMIの腹は痛まない計算だ。
もちろん、世の中が再び違法のファイル交換を目指さないとも限らないが、僕は、この数年間のiTunesStoreの活動で、多くの人が1曲99セント程度なら、違法に手を染めるより、お金を払ったほうがいいという方向を向き始めているのではないかと思う。

となると、最も戦々恐々としているのは、当のEMIではなく、DRM賛成の立場を貫くワーナーミュージックやユニバーサルミュージックかもしれない。CDを含む音楽レーベル全体ではナンバー1、ナンバー2の両社だが、将来、中心になるであろう音楽ダウンロードに関しては、うかうかしていられない状況だろう。特に、EMIがDRMなしを押し出しているときに、頑としてDRM付きの商売をしていては、ユーザーからそっぽを向かれかねない。これは、昔のCCCDを思い出させるような出来事だ。

というわけで、また例によって長くなってしまったが、EMIのDRMなしという英断が違法コピーに対してどう影響を与えていくのか? また、新ウォークマンを投入し、再び対iPod戦略を明確にしたソニーが、このDRMなし路線にどう反応していくのか? この当たりが、実に興味深い。
DRMなし路線は、ハードウェアを売るアップルやソニーにとって、大きなメリットには違いないが、一方で、ソニーは音楽コンテンツももっており、DRMなし路線はアップルに塩を送ることにもなりかねない。SMEの楽曲もダウンロードできれば、iTunesStoreはそれこそ最強。下手な手を打つと、ソニーはATRACという形式自体がやばくなりかねないだけに、ここ1、2年のソニーと音楽業界の動向からは目が離せない。

AppleTVの必然性と必要性。

仕事でAppleTVの話を聞く機会を得た。難しい商品ではないので、ハード面での疑問はほとんどなかったけれど、最も気になったのは、パソコン内のコンテンツをテレビに映すことのメリットをユーザーに訴求しにくい商品だなぁ、ということだ。
AirMacExpressを使って、iTunesの音源をオーディオ経由で聴いている僕でさえ、そうなのだから、一般の人は蚊帳の外かもしれない。

Apple TV MA711J/A
Apple TV MA711J/A

僕が感じた最大の違和感は、パソコンのコンテンツの多くはパーソナルなものなのに、AppleTVはファミリーという、パーソナルよりも一回り大きい単位を想定している点だ。AppleTVのデモでは、さまざまなコンテンツを見せてもらったが、一番しっくり来たのは、iPhotoのスライドショーやiMovieHDのビデオ映像だった。うーん、確かに、これなら家族で見たら楽しいかもしれない。しかし、逆にAppleTVでなくても、と感じたのは、音楽やポッドキャストの類。自分の好きな音楽やポッドキャストをわざわざAppleTV経由で聞きたいというケースは、せいぜい家族が出かけているか、寝静まっているときくらいではないだろうか? いや、家族が不在でも、リビングにパソコンがあれば、テレビはつけず、パソコンで音楽やポッドキャストを聞く人が多いはずだ。また、パソコンが別室にあるとすれば、そのパソコンのメインのユーザー(主にお父さんだろう)以外は、そもそもパソコン内部に、どんなコンテンツがあるのかすらわからないだろうから、AppleTVの出番は、まずないといっていい。
アップルにとってよき前例であるiTunesとiPodの成功は、パーソナルなコンテンツをパーソナルなハードに手軽に落し込めるというシステムの勝利である。ところが、AppleTVには、ファミリーという概念が加わってしまった。そして、それこそが冒頭で述べた訴求力の弱さにつながっている。
アップルでは、AppleTVのことを「リビングに置くiPod」と説明しているが、それはハード的には正しくても、使われ方の説明としては正しくない。僕がAppleTVに必要だと思うのは、パソコン内のファミリーなコンテンツをリビングで手軽に楽しめますという提案だ。そうでなければ、AppleTVの必然性はユーザーに伝わらない。

ただ、問題なのは、ユーザーのパソコンにどれだけファミリーなコンテンツが保存されていて、どのような頻度でそれを見ているのかという点だ。家族の写真やムービーなどはファミリーコンテンツの代表だし、将来、iTunesStoreで映画やアニメなどが購入できるようになれば、それもその一部になると思う。でも、それを楽しむのは毎日ではなく、どちらかというとハレの儀式に近い。つまり、今のAppleTVは必然性だけでなく、必要性という点でも訴求力が弱いということだ。
今や、DVDレコーダーはないと困る家電だが、AppleTVはないと困るものではない。iPodは従来のCDやMDに比べ、格段に便利ということが必然性であり、必要性だった。しかし、AppleTVは新たな価値を生むためのアイテムであり、だからこそ、必要性と必然性を訴求するのが難しい。かく言う僕が買うか買わないか悩んでいるのも、実はその辺に理由があったりするのである。
<<back|<123456>|next>>
pagetop