May 2017  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

iPadとビューンと出版社。

新聞・雑誌・ニュースを定額で楽しむことができる電子配信サービス「ビューン」が、昨日からスタートした。アクセスが多すぎて、コンテンツがまったく表示されないというトラブルもあったようだが、まぁこの問題はいずれ解決するだろう。

ただ、そのトラブルもあってか、ブログ記事を見ると、けっこう賛否両論。ちなみに、僕は、やっぱり紙のレイアウトをそのままiPadに置き換えるのは無理があるなぁと感じた。確かに、月額450円(iPadの場合)で、31の新聞や雑誌が読める(雑誌によって、読める記事は全部だったり一部だったりする)のは、暇つぶしのコストとしてはあり、かもしれない。でも、これが出版社にとって本当にビジネスになるのか、僕は非常に疑問だ。

ビューンの蓮実社長は「1〜2万人というレベルではない大きなサービスにしたい」とのことだが、仮に10倍の10万人(iPhone+iPadユーザーの合計が300万人として、3.3%)のユーザーが獲得できたとして、総売上は4500万円(450円でざっくり計算した場合。iPhoneは350円なので、実際にはもっと下がる)。で、そこから、Appleが30%(1350万円)を取り、ビューンが10%(450万円)を取ったとすると、残りは2700万円。これを新聞社や出版社がどう按分するかはわからないが、仮にコンテンツごとに等分したら、2700万円÷31=87万円。参加している21社で割ったら、128万円。もし、今後、さらにコンテンツや出版社がが増えていくと、その取り分はどんどん低くなっていく可能性もある。

しかし、いくら出版社の懐が厳しいとはいえ、上記のような計算では、どこも話に乗ってこないだろう。ユーザーが1万人しか獲得できなかったら月のもうけは8万〜12万円くらいにしかならないからだ。では、どうして、これだけの出版社が参加することになったのだろう? 一つ考えられるのは、ソフトバンクとビューンが年間いくらみたいな感じで出版社にお金を払っているというパターンだ。例えば、ユーザー数にかかわらず、コンテンツ提供料として1社あたり年間1000万円払いますということなら、乗ってくる出版社は多いはずだ(コンテンツはおまかせだが、毎月何ページ以上は提供することとか、いろいろ決まりはありそうだ)。もちろん、ソフトバンクは、それによってiPhoneやiPadのパケット上限をしっかり確保できるし、新規ユーザーを呼び込む宣伝材料にもなる。ビューン自体の将来性は疑問だが、ソフトバンクとしては、新たなコンテンツを作り出すことなく、新しいチャネルが手に入るわけだから、そんなに悪い話ではなさそうだ。

問題は出版社だ。もちろん、ビューンによって、これまで獲得できなかった読者を獲得できる可能性もあるが、逆に、本を買っていた読者がビューンで満足する、もしくは、本を買うまでもないと切り捨てる可能性だってある。個人的には後者の可能性が高いと思う。iPhoneやiPadを使おうという人はそれなりにアンテナをはっている人なので、ビューンによって読者の新規獲得ができるというのは幻想じゃないかな、と思う。今の雑誌は、たとえ300円や400円でも、読者はそれを買おうか買うまいか迷っている。どちらかというと、買わないでいい理由を探していると考えていたほうがいい。つまり、ビューンの人気が出れば、結局は紙の雑誌は売れなくなっていく。かといって、ビューンが人気になったからといって、出版社が儲かるということにはならない。

僕は、今回のビューンのビジネスを知って、何だか電子辞書に似ているなぁと思った。電子辞書は、今や100コンテンツが当たり前という状況だが、これはカシオやシャープが出版社の足元を見て、安く買い叩いてプリインストールしているものだ。もちろん、出版社にとっても、売れないコンテンツを抱えているよりは1コンテンツいくらで買ってもらったほうがメリットがある。しかし、コンテンツは買い切りだから、いくら電子辞書が爆発的にヒットしても、出版社には最初のお金しか入らないというわけだ。

iPadの登場で、出版業界は、今後、これまでにはなかったさまざまなビジネスモデルに巻き込まれることになるだろう。でも、主体性もなく、コンテンツへの愛情もなく、ただ単に目先の金儲けに走ったら、手痛いしっぺ返しを食うことになるのは間違いない。A4の見開き前提でデザインされた雑誌の見せ方を、そのままiPadやiPhoneで展開するなんてやり方は、余りにいい加減すぎると僕は思うが(液晶画面で見るのに、背景が白というのも大問題)、こうしたことに気づいて軌道修正をするのか、それとも、やはり雑誌の体裁では読みにくいとユーザーが離れて行くのか、これからの1年は実に興味深い。

ちなみに、日本の出版社が最低限、目指すべきは、WSJ(The Wall Street Journal)のアプリだろう。無料で体験できるので、iPadユーザーはこれが真のアプリ電子出版か! というのを味わってみてほしい。

ワイヤレスオーディオスピーカーが来た! その2。

 
前回ZiiSound D5のモニター(正確にはクリエイティブメディア社 「Pure Wireless スピーカー "ZiiSound D5" モニターキャンペーン!」)に当選したという記事を書いたが、今回はその2回目。実は、僕は過去に他社のBluetoothスピーカーとBluetoothヘッドホンを使ったことがあるのだが、これがどちらもひどいものだった。3〜4年前の製品で、こなれていないということもあったのかもしれないが、どちらもノイズと音切れがひどかった。そして、今回、ZiiSound D5を使う際も一番気になったのは、この2点だ。

結論からいうと、昔のBluetoothスピーカーのように、ホワイトノイズのようなものが音楽に乗るということはなかった。しかし、音切れについては、ごくまれに起こることがあった。取扱説明書によると、「2.4GHzの周波数スペクトル内で作動するデバイス(例:2.4GHzで作動するコードレス電話、電子レンジオーブン、またはWLAN機器 - IEEE802.11b/g/n)は、電波障害やパチパチという音が発生する場合があります。」とのことで、たぶん、うちでは無線LANが怪しい。とはいえ、これも常にというわけではないし、頻繁というわけでもないので、実際には気になるというほどではない。

で、肝心の音質だが、個人的には十分満足。これまでは、MacBook Proの中の音楽をどうしようかと思っていたが、これでようやくきちんと音楽が聴ける環境になったという感じ。それまではパソコン内蔵のスピーカーで音楽を聴くなんて気はまったく起きなかったのだが、ZiiSound D5が来てからは自然と本機で音楽を聴くようになっている。ボリュームを上げて音が割れることもないし、パソコンのファンノイズで音楽がじゃまされることもない。とにかく、快適に音楽が楽しめるのだ。

前回、ZiiSound D5のサイズは幅42.5cm×高さ11cm×奥行き9cmと書いたが、早い話、本機はそのほとんどがスピーカー(正確には、エンクロージャ)で、背面のダクトもなかなかのサイズ。そのせいか、サイズの割に低音もしっかり鳴らすし、ボーカルも明瞭。もちろん、もっと音の広がりが欲しいとか、音の明瞭さがほしいとか、要望もないわけではないが、リビング用オーディオとしては十分だ(音が軽くすぎず、こもりもせず、変な味付けがない)。
←ダクトはご覧のとおり

おもしろいのは、本体上部にあるボリュームで、これがなんとタッチ式。この部分を指で前後にスライドさせることで音量が変えられるという趣向で、2列に並ぶブルーのLEDが指タッチに連動して、10段階で変化する(4段階を超えて再生することはまずない)。また、iPodやiPhoneにBT-D5を付けた場合は、デバイス側での音量調整も可能で、本体側とデバイス側を合わせれば、かなり細かく音量を調整できる。
←タッチ式のボリュームパネル

また、本体手前にはCONNECTボタンがあり、もちろん、こちらもタッチ式。ちなみに、このCONNECTボタンは接続するデバイスを切り換えるもので、音源をパソコンからiPod、iPhoneなどと簡単に切り換えられる。我が家のように、Macbook Pro、iPhone(2台)、iPadと複数デバイスがある環境ではこれも必須の機能といえそうだ。

タッチ式パネルはタッチしたのかどうかがわかりにくく、決して使いやすいとはいえないが、半面、駆動部分がないため、故障には強いはず。ZiiSound D5は背面に電源スイッチ(ほかはAUX入力、AC電源入力)があるだけで、壊れる部分はそれ以外ない。また、電源スイッチも長期で使用しないとき以外は、電源を落とす必要がない。長く使い続けると、ZiiSound D5のメンテナンスフリーな部分もかなりのアドバンテージになるかもしれない。

以上が第2回め。次の第3回めでは、ZiiSound D5の快適な使い方と意外な使い方をご報告しよう。

ワイヤレスオーディオスピーカーが来た! その1。


CDシングルが売れていないという。ざっくり10年前の10分の1。3000枚売れれば、オリコンのCDシングルチャート30位に入れるというのは、何ともさみしいかぎり。もちろん、最大の原因は音楽配信だ。iTunesやケータイの着うたフルで手軽に音楽が手に入るようになり、わざわざCDシングルを買う必要がなくなったからだが、問題はそうやってダウンロードした音楽を家でどうやって楽しむのか? ということだ。

iTunesで購入した曲は、僕の場合、すべてMacBook Proに保存されている。でも、そのMacBook Proで聴く音はとてもほめられてものではない。かといって、場所を移動することの多いノートパソコンに外部スピーカーを付けたり、USBオーディオを付けたりするのも不便極まりない。いっときは、iPod対応オーディオ(iPodドック付きのアンプ内蔵スピーカー)を本気で検討していたのだが、これだと、今度はパソコン(iTunes)の音をそのスピーカーで聴くことができない。

で、そんなとき見つけたのが、クリエイティブメディアのZiiSound D5だ。こいつは、Bluetoothに対応しており、パソコン、ケータイ、iPod touch、iPhone、iPadなどなど、さまざまなBluetooth対応デバイスとワイヤレスで接続し、音が出せる。「いいなぁ〜、でも音質や使い勝手はどうかなぁ〜?」と思っていた矢先、クリエイティブメディアが本機のモニターキャンペーンを開始(正確には、クリエイティブメディア社 「Pure Wireless スピーカー "ZiiSound D5" モニターキャンペーン!」)。見事、当選したので、早速、本機のレポートをしてみたい。

ちなみに、上の写真だけ見ると、本体上部にiPodドックが付いている単なるiPodオーディオのように見えるが、この上部接続部はEZ-Chargeベイといって、付属のBluetoothアダプター、BT-D5を取り付けたiPodやiPhoneをセットするためのもの。つまり、本体のEZ-Chargeベイに載っけた状態でも、取り外した状態でも使えるというわけだ(下の写真参照)。


「そもそもiPod touchやiPhone、iPadにはBluetoothが内蔵されているから、BT-D5ってなんのためにあるの?」と思った人はするどい。確かに、ZiiSound D5と各デバイスをペアリングさせれば、音楽を楽しむことはできる。しかし、BT-D5は独自のapt-Xオーディオコーデックに対応しているため(ZiiSound D5側も対応)、より高音質・高パフォーマンスの音楽が楽しめるほか、充電機能も装備。なんと、BT-D5を取り付けたiPodやiPhoneをEZ-Chargeベイにセットしておくと、充電までできてしまうのだ(ただし、iPadは非対応)。また、BT-D5はZiiSound D5とペアリング済みなので、セットしてすぐ使えるのもメリットだ。

ZiiSound D5の概要はざっとこんな感じだが、自宅に届いた商品は、個人的にはとってもいいサイズに思えた。幅はフルコンポサイズに近い42.5cmで、高さ11cm、奥行き9cm。オーディオコンポやAVデッキの上に置いてもいいが、シンプルで高級感のあるデザインなので、リビングのちょっとした棚や書斎のデスク回りにおいても悪くない。音楽はワイヤレスで飛んでくるから、電源以外の余計な配線がいらないというのも、実は本機の大きな魅力といっていいかもしれない。

というわけで、次回は、気になるZiiSound D5の使い勝手と音質に迫ってみることにしよう。

iPhone 3GSの液晶パネルを自分で交換 その2。

超大事に扱っていたiPhone 3GSのフロントガラスが割れてしまった! と思ったら、実はフロントガラスはなんともなく、問題があったのは液晶パネルだったという話が前回。結局、7000円近く払って買ったフロントガラス&デジタイザーは無駄になってしまった。

というわけで、しばらく間が空いて、今度は液晶パネルの交換にトライすることにした。ネット調べると、現在、最も安くiPhone 3GS用の液晶パネルを買えるのは、iLab PC Factoryで、なんと6800円。が、待つことの嫌いな僕は、今回も秋葉原で買うことにした。前回のセルスタ・Rは9800円。ほかに、秋葉原モバイルも保守パーツの扱いを始めたということで行ってみると、やはり9800円。悩んだ挙げ句、秋葉原モバイルで9800円で液晶パネルを購入。

一度、iPhone 3GSを開腹しているので、2度目は気持ちは楽。ただし、気をつけたいのは、内部のネジが極小でなくしやすいため、外し終えたらガムテープなどにくっつけておくこと。それから、フロントガラス&デジタイザーと液晶パネルの間にホコリが入り込まないよう、エアダスターを用意しておくことだ。手順は前回のとおりで、iPhoneを3枚におろしたら、液晶パネルを新しいものに交換する。

ちょっとてまどったのは、液晶パネルにも金属フレームが粘着テープで接着されており、これは既存のものをはがして使わなければならないという点。古い液晶パネルからはがすのは問題ないが、それを新しい液晶パネルに貼らなければならない。新しい液晶パネルを保護しているシールをはがすと、すでに粘着テープが仕込まれているので、そこに金属フレームを載せる。よくみると、フレームの2ヵ所に穴があり、それを液晶パネル側の突起に合わせるようにセット。これで、準備はOKだ。

あとは、再び元に戻す作業。とにかく、ホコリに気をつけ、慎重に元に戻していく。iPhoneの電源を切らずにやったため、途中、メールが来て、ブルッといったのにびびったが、それ以外は問題なし。コネクタの接続もさすがに2度目なので、それほど時間はかからなかった。というわけで、所要時間はざっと30分。今回は、無駄になったフロントガラス&デジタイザーと追加で買った液晶パネルを合わせ、出費はざっと1万7000円。う〜ん、これなら、SBMで新品に交換してもらっても大差なかったか……。

とはいえ、これでiPhoneが修理できる度胸はついた。iPhoneの修理(といっても、フロントガラスや液晶パネルの交換レベル)はとにかく部品が細かいだけで、何か特殊が技術がいるというわけではない。実際、僕は特にハンダ付けができるとかそういうわけではないので、ちょっと興味のある人は、自己責任でトライしてもいいかもしれない(失敗したら、修理専門のショップに泣きつこう)。

iPhone 3GSの液晶パネルを自分で交換 その1。


ゴールデンウィークに京都のカミさんの実家に帰省していたときのこと。常に肌身離さず持ち歩いているiPhone 3GSをふと見ると、画面右下、ちょうど電話アイコンのあるあたりが何だか滲んだようになっている。そして、表面を光によーく当ててみると、1本の筋のようなものも見える。「あ、ガラスパネルが割れちゃったかも……」

これまで落としたりしたことのないiPhone 3GSなのに、どうしてこんなことが! と思ったがそれは後の祭り。とりあえず、どうすべきかを真剣に考えた。手っ取り早いのは、SBMかApple Storeに持ち込んで修理すること。ただし、これだと2万2800円(!)かかる。次に、見つけたのは、最近増えているというiPhoneの修理屋さんを使うこと。こちらは大体1万3800円前後かかる。ガラスパネルだけの交換の場合、3Gは7800円で済むが、3GSはガラスパネルとデジタイザーが一体となっているので、この値段。そして、最後の選択肢は、パーツだけ取り寄せて自分で修理する作戦だ。実は、最近はiPhone用の保守パーツも純正のものが流通していて、これを使えば、さらに安く済む。ちなみに、3GSのガラスパネル&デジタイザーは6800円だ(iLab PC Factory の場合)。

ネットを調べると、自分で修理する人も多いようだし、情報も豊富なので、もう心は自分で修理する方向に固まった。で、東京に帰って、早速、向かったのが秋葉原。先の iLab PC Factoryに注文してもよかったのだが、時間が惜しかったので、秋葉原をいろいろ探して、セルスター・Rでガラスパネル&デジタイザーをゲット。値段は6980円だった。で、その晩、早速、自宅にてiPhoneの分解作業。さすがに、これは緊張した。
手順としては、
(1)iPhoneボディ下部にあるネジを2本外す(ドライバーはプラスでサイズ00)。
(2)表面のパネルにお風呂場のタオル掛けで使われている吸盤を付けて(なるべくホームボタン寄りに付ける)、ぐいっと上に持ち上げる(この際、パネルが浮く程度でストップ)。
(3)さらに、静かにパネルを70度くらいの角度まで浮かせると、奥に本体とパネルをつなぐコネクタが見える。
(4)コネクタは3本で、番号が付いているから、番号順に外していく。
(5)コネクタの1と2は、上から押しつけてはめるような仕組みなので、マイナスドライバーなどで、持ち上げるようにして外す。
(6)コネクタ3は、薄いシート状のものがスロットに刺さっており、しかもロック(色は白)がかかっている。そこで、このロックを寝ている状態から上に上げてから(これもマイナスドライバーで行う)、シート状のコネクタを抜く。
(7)これで、ガラスパネル&デジタイザーと液晶パネルが本体側と分離する。
という流れ。慣れるとなんてことないが、最初はビクビクだ。

次の手順は、ガラスパネル&デジタイザーと液晶パネルの分離。
(8)本体と分離したパネルには、左右側面に計5ヵ所と裏側上部に1ヵ所、ネジがあるので、まず、それを外す。
(9)液晶パネルはガラスパネル&デジタイザーに付いている金属のレールにはまっているので(先のネジはこの部分を止めいるわけだ)、すき間にうまくマイナスドライバーなどを差し込んで、グイッと浮かせる(ここは特に慎重に)。
(10)うまくいけば、これでガラスパネル&デジタイザーと液晶パネルも分離できる。

が、悲劇はそこから起こった。なんと、ガラスパネル&デジタイザーをよ〜くみると、まったく割れていない。そうなのだ。1本の筋のようなものが付いていたのは、液晶パネル側だった。つまり、せっかく分解したのに、直せないということ。軽くショックを受けた後、開腹した患者の腹を閉じる医者のように、iPhoneを元に戻したのであった。 

長くなったので、続く。
なお、今回はこちらのサイトを参考に修理してみました。
tomu blog iPhone 3GS 液晶パネル交換
<<back|<12345678910>|next>>
pagetop